[メイン] GM : こびりついた血は、拭っても拭っても消えない。
どんなに真っ白なペンキで塗りたくっても、その下にある鉄の匂いは消えない。
そしてそれはいつか、やってくる。
代価を支払うということは、簡単ではない。
血というのは、一度浴びてしまえばもう、戻れない。

ダブルクロスthe 3rd edition
『Irreversible Days』
"ダブルクロス"─────それは"裏切り"を意味する言葉。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : opening『仕事後の一息』 登場:HO1

[メイン] 乃木 園子 : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+3[3] > 42

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 39 → 42

[メイン] ルシード・グランセニック : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+2[2] > 41

[雑談] system : [ ルシード・グランセニック ] 侵蝕率 : 39 → 41

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ここは、廃ビル。エフェクトの反応がそこかしこで確認できるが
それも、事態が終わった後であり─────段々と、薄く、消えていく。

[メイン] GM : 園子とルシードは、FHエージェントによって唆され
親殺しの罪を背負うことになりかけた少女の心を救うことができた。

[メイン] GM : そう、あなた達は、UGNの任務を果たしたのだ。
また、FHエージェントもまた、あなた達と任務を同行した一人の男によって
"現場判断"が下された後であり─────。

[メイン] : 煙草を口に咥えた、首元に火傷の痕が見えるサングラスの男が
ポケットに手を入れつつ、園子、そしてルシードの方へとやってくる。

[メイン] : 「ふぅ……こっちは終わったぜ、兄ちゃん、嬢ちゃん」
肩を竦めながら、にっ、と口角を上げ。

[メイン] 乃木 園子 : はふう~、と息をつき、ぐぐっと伸びをする。
金髪の、長い髪をまとめた少女は、その声に、あ!と反応して。

[メイン] 乃木 園子 : 「ヤーちゃん!こっちこっち~!」

[メイン] : 「……そっちも、上手くやったみたいだな
 よくやったもんだぜ、全く……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 声を掛けられても特に反応せず
メモを書き込んでいる

[メイン] : 感心した表情を二人へ向けつつも、ヤーちゃんという呼び名に
もう慣れてしまっているのか、ヘイヘイ、と言いながら、歩いていき。

[メイン] 乃木 園子 : 年上男性に対して、あだ名と気さくな態度を取りながら手を振る。
にこにこと、笑みを浮かべながら。

[メイン] : 「………おん?ルシード、どうした?任務は終わったんじゃねぇのか?」

[メイン] 乃木 園子 : えへへ~、これもヤーちゃんのお陰ですから~と返しながらも。
ほよ?と、何かを熱心に書き込んでいるルシードに目をやる。

[メイン] : 園子にも、ポケットから手を出し、ひらりと振る。
強面の表情ながらも、穏やかな顔で、微笑を向けつつ。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ふっふっふ、任務の最中。ずっと作っていた詩が遂に完成した! 僕の焦がれるような愛を隅々まで刻んだ、結晶がね!」

[メイン] 乃木 園子 : 「あ、もしかしてレポート?
 ルッシー、真面目の頑張り屋さんだよ~!」

[メイン] : 「………詩?」

[メイン] 乃木 園子 : 彼女のオキニのぬいぐるみ、猫の「サンチョ」を抱きかかえながら。
ルシードへと目を向けて。

[メイン] 乃木 園子 : 「詩って……言葉の?」

[メイン] 乃木 園子 : きょとん、と首を傾げる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「そうとも!さあ、この詩を傷心のレディに届け、僕の愛で包もうじゃないか!」

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック : ルシードED『愛の詩』登場自由

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ああ、その心は今揺れている。それを見るたび僕は涙を浮かべずにはいられない」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「未熟な果実よ、最も美しくも儚き黄金の時よ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「どうか、その日々を涙で彩らないでくれ。例え零落が待つとしても、今だけは、太陽のように輝いておくれ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「だが、もしも足りぬなら。君を突き動かす何かがあるならば」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「その刃で僕を貫き、地に伏せる僕へ。慰めとしてその黄金の足置いて欲しい」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ふみふみと」

[メイン] ルシード・グランセニック : ルシードは恍惚さを全開にして
詩を全く恥ずることなく朗読した

[メイン] GM : ※終わってません

[メイン] : ぽとりと、火のまだ付いた煙草が地面に落とされる。
ぽかーん、とした表情でルシードを見つめたまま。

[メイン] : 「………あ、ああ……なんだ……… ………良いんじゃ、ねぇか……?」

[メイン] : 思いっきり困惑した表情、冷や汗も垂れる。

[メイン] 乃木 園子 : 園子にはピンと来ていないのか、目を真ん丸としていたが。

[メイン] ルシード・グランセニック : もはや晴れ晴れとしたその笑みは
一途の恥もありゃしない、恥知らずにも程がある

[メイン] 乃木 園子 : 「ふみふみ~♪
 ルッシー、ご機嫌さんやねえ~」
リズムを何となく合わせ、軽やかに揺れてる。

[メイン] ルシード・グランセニック : どうか神よ、この救いようのないアホに天罰を

[メイン] GM : ここは、廃ビル。

[メイン] GM : 蛍光灯が落ちて来る。

[メイン] GM : ルシードの頭に。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ガッファァァ!?」

[メイン] : 「あ……」

[メイン] system : [ ルシード・グランセニック ] HP : 27 → -1

[メイン] 乃木 園子 : 「ああ~!?」

[メイン] 乃木 園子 : ……倒れた!!!

[メイン] ルシード・グランセニック : その少し前に慣れない運動をしたせいか
ルシードの耐久力は限界だった

[メイン] ルシード・グランセニック : そのまま拳の如きたんこぶを作り
顔面から地面へと激突する

[メイン] : 「ちょっと待てよ……!?普通に大惨事じゃねぇか……!?」

[メイン] 乃木 園子 : 「ルッシー…!?
 まだ倒れちゃあかんよ!? あの子にこの歌を伝えるんでしょ~!?」

[メイン] : サングラスの位置がズレる。

[メイン] 乃木 園子 : 思わず駆け寄って、様子を確認しつつ。

[メイン] : 「……しゃあねぇ、運ぶぞ、"烏天狗"」

[メイン] : ぶっ倒れるルシードの肩を持ち上げつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「廃ビルさんには、あんまりお気に召してもらわなかったみたい~……
 んっ、はぁい!辛抱してね、ルッシ~」

[メイン] 乃木 園子 : 反対側の肩を支えるように。
柳と園子では20㎝くらい身長が違かったので、段差が出来つつ。

[メイン] : そうして3人は、のっそのっそと廃ビルを後にするのだった……。

[メイン] : 先程まであって緊張感の欠片も無く、緩んだ中

[メイン] : フッ……と笑みを溢す。

[メイン] : 「……まぁ……こういうのも、いいよな、本当に、なぁ?"烏天狗"」

[メイン] 乃木 園子 : その問いに、うん!と元気よく返事を返して。

[メイン] 乃木 園子 : 「ルッシーには悪いけど……お仕事終えたって、気が抜けて好き〜
 それにしても、ヤーちゃん、しみじみとしてどしたのさ〜」

[メイン] 乃木 園子 : いい事でもあったの〜?とニヤニヤ、と笑いつつ。

[メイン] : 「はは、まぁな……いや、俺もよ……息子ができてよ」

[メイン] : 「……今まで裏の世界でしか生きてこなかった俺だが
 こういうのも、あるんだなって、改めて思ってよ」

[メイン] : 柳という男は、UGNエージェントの一人であり
そして、元ヤクザである。訳あって、こうして日常の護り手になったわけだが。

[メイン] : 「"日常"ってのは………いいもんだなって、思っただけさ」

[メイン] : 緩んだ表情で、そう告げる。
照れ隠しのように、片手でサングラスの位置を元に戻しつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「わっ!?それっ、超いい事じゃない!?
 おめでと〜!!ヤーちゃん!」
ぱちぱちぱち!と、拍手をしつつ、持つ手がないのでルシードの肩がずり落ちつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「うんうん!何かのために頑張れるってこと、すごい偉いと思います!
 もし良かったら、今度会わせてよ〜!」

[メイン] 乃木 園子 : ヤーちゃんの子どもに…奥さん!
いい人そうだし、可愛いんだろうな〜!
ほわほわと。

[メイン] 乃木 園子 : 「あと……CNは"烏天狗"だけどぉ……
 なんかやだし、そのっちって呼んでよ、マイブラザー!」

[メイン] : ちらりと、サングラスの奥の瞳が園子へと向けられ。
フッ、と小さく笑いながら。

[メイン] : 「もうちょっと大きくなったらな」

[メイン] :  

[メイン] :  

[メイン] :  

[メイン] GM : opening『Hello, "Overed"』 登場:全員

[メイン] ガユス : 1d10 (1D10) > 6

[メイン] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 10

[メイン] system : [ ガユス ] ロイス : 2 → 2

[メイン] system : [ ガユス ] 侵蝕率 : 28 → 34

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 30 → 40

[メイン] ルシード・グランセニック : 41+1d10 登場/リザレクト (41+1D10) > 41+4[4] > 45

[メイン] system : [ ルシード・グランセニック ] 侵蝕率 : 41 → 45

[メイン] 乃木 園子 : 42+1d10 登場/リザレクト (42+1D10) > 42+2[2] > 44

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 42 → 44

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 件の任務から数週間後。

[メイン] GM : ここは関東に位置する、日本的ハト派思想の強いUGN大支部。
あなた達は、日常の護り手として任務を受けるべく、応接間に案内される。
テーブルには茶菓子等が置かれてあり、連絡員が来るまでの間、待機するように通達されている。

[メイン] GM :  

[メイン] ルシード・グランセニック : 椅子に座り、紅茶を飲んでいる

[メイン] ルシード・グランセニック : 真っ白な衣装に少し暮れた金髪に紫の瞳
一見すれば好青年

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ふう……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕の女神は、一体どこへいるのやら。金なら言い値で払うんだけどな…」

[メイン] ルシード・グランセニック : 中身はドクズだった

[メイン] 垣根帝督 : 椅子に深ーく座り込んであたりを見回し 茶菓子などには手を付けないまま自分の右手の平の上に十二支を順番に作っている
見渡す目は品定めするようだった

[メイン] 垣根帝督 : 「女神?信仰でもあるのか?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「いや、恋人の話さ」

[メイン] ガユス : やけに立派な調度品と一緒に、その調度品とセットで運用するのが前提みたいな美青年が紅茶を飲んでドクズ発言をしていて、その隣では、掌で何やら手遊びをしながら、何やら強気な視線の男子がいきなりのタメ口。

[メイン] ガユス : 情報量が多すぎる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「まあ、ある意味神にも等しいけれど」

[メイン] ガユス : 「……そ、そうなんですかぁ」

[メイン] ガユス : 相槌以外なにもできねぇ。

[メイン] 垣根帝督 : 「恋人と金って単語は結びつかないだろ普通 なぁ!」
神には結びつくだろうけど

[メイン] ルシード・グランセニック : 「そりゃあ、法律的にアレだから黙ってもらう為に方々に……」

[メイン] 垣根帝督 : 弱そうなら取り込もうと同意を求める

[メイン] ルシード・グランセニック : と言って、辺りを見回し

[メイン] ルシード・グランセニック : 「あれ、珍しいね。男子だけかぁ」

[メイン] ガユス : 「まぁ、縁の切れ目はなんとやらというから結びつくこともあるんじゃないかなぁって……」
なにこの人ら、偉いキャラが濃いじゃねーか。メガネが汗でずり落ちるのを鼻先で感じながら、俺ことガユスはただただ「なんて答えろってんだよ』としか言えない会話に苦笑いを浮かべていた。

[メイン] 垣根帝督 : 「残念そうだな」

[メイン] 乃木 園子 : バターン、と扉が豪快に開かれる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「いや、僕の対象は学生から数えても幼いから。むしろいない方が……って」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「園子じゃないか、もしかして今回も?」

[メイン] ガユス : 今度は何だ、と扉に視線を向ける。

[メイン] 乃木 園子 : 金髪の、長い髪をまとめた少女がそこから現れる。
両手で猫のぬいぐるみを抱えている、にこにことした少女。

[メイン] ガユス : 「え、お二人は知り合いなんですか?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「うん、前の任務で知り合ってね。僕が怪我した時に助けてくれたんだよ」

[メイン] 垣根帝督 : 時計をちらっと確認する あれ?

[メイン] ガユス : こういってはなんだが、接点が全然わからない。ということは、必然的にUGN辛みの仕事仲間ということなんだろうが……ほらやっぱり。

[メイン] 乃木 園子 : 「おっはよーございま~す!
 あ、ルッシ~!お久しぶり~!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 廃ビルの中で騒いだ結果の自業自得だが
それは言わぬが華だ

[メイン] 乃木 園子 : いえ~い、とハイタッチを送りつつも。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…まあ、間に合ってよかったよ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「仲間が遅刻して怒られてる、とか気まずいからね」

[メイン] GM : 垣根帝督の見た時計は、もうすぐ約束の時刻を差そうとしており。

[メイン] ルシード・グランセニック : 時計を見せた後、ハイタッチに答える

[メイン] 垣根帝督 : ケガして助けられったって事は……この女の方が強いのか

[メイン] 乃木 園子 : 「あ、初めまして~~~!
 ガユガユとカッキー、お二人とも今日はよろしく!!」

[メイン] 乃木 園子 : 早速あだ名で呼びながら、いえ~いと、二人にもハイタッチを繰り返そうとしたが。

[メイン] 乃木 園子 : ほよっ?と時計に目をやれば────。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「もう時間だ」

[メイン] GM : コンコン、とノックの音と共に、応接間の扉が開かれる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「じゃ、席に着こうか」

[メイン] ルシード・グランセニック : また、自分の席に座り直す

[メイン] メイプルトリック : 「お待たせー……っと」
資料を片手に持つ、高校生程度の身長の、黒髪の少女がやってくる。

[メイン] メイプルトリック : しかしその少女の表情は、どこか深刻そうなものであり。

[メイン] メイプルトリック : ちらりと、園子、ルシードの顔を見やりながらも
ふぅ、と溜息を一つ付き。そのまま席に着く。
そして、テーブルに資料を並べ。

[メイン] 乃木 園子 : 帝督の視線に、首を傾げながらも。
あ、こんにちは~~!と、入ってきた彼女、メイプルトリックに手を振る。

[メイン] ルシード・グランセニック : ……何か、あったようだね

[メイン] ガユス : 「お使れさまです」
ガキじゃねぇかと内心で思うが、この労働基準法どころか「児童労働はやらせてはいけません」という当たり前の国際法すら守っていない秘密結社になにか言うだけ無駄とすぐに思った。

[メイン] ルシード・グランセニック : 重たい空気から察しをつけながら
朗らかな笑みを浮かべ

[メイン] メイプルトリック : 振られた手に、にこりと微笑みつつ。
紙パックに入った牛乳をストローで少しずつ飲みながら。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「やあ、メイプルトリック。何かいい事でもあったのかい?」

[メイン] ルシード・グランセニック : せめて話しやすいように。明るい声を作って届けた

[メイン] 乃木 園子 : 「……んむ?」
深刻そうな顔、そして何よりも向けられた視線に、むむ……?と思いつつも、席に座り。

[メイン] メイプルトリック : 「お疲れ様でーす ……いやぁ、今回の任務は、まぁ……
 ……ちょっと、耳障りは良くない方……かなって」

[メイン] ガユス : あと、見た目若くても中身は余裕で年上とかいうことも平気である組織なので、自らのルッキズムへの傾倒を諫めることで、内心で思ったことは全部飲み込むことにする。

[メイン] メイプルトリック : 「……エージェント"柳"が失踪したってことで、その捜索をお願いしたい
 というのが今回の任務なんだけれども……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…柳が、か」

[メイン] ガユス : 「……UGNエージェントの失踪ですか。ん? お知り合いなんですか?」
顔はいいが、女は金で買うつもりの男が何やら知ってそうなので、試しに訊ねてみることにする。

[メイン] ルシード・グランセニック : 眉を下げ、予感が当たったことを呪いつつ
気を引き締める

[メイン] 乃木 園子 : 「へっ……!?や、ヤーちゃんが……!?
 そんな事って……あの人、すっごく強かったんじゃ……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「まあね、前回の任務での協力者……なんだけど」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「何か、会ってしまったようだ」

[メイン] ガユス : 「なるほど……そこの三人共通の知り合いってことですか」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「だね、正解だよ」

[メイン] メイプルトリック : ガユスの言葉にこくりと頷き。

[メイン] 垣根帝督 : ふーん強いんだなんて思いつつ
知り合いなら情報を集めようと耳を立てる

[メイン] 乃木 園子 : ……それとも、自分から……?
でもでも、家族もいるっていってたのに……
…………何か、あったのかな……

[メイン] ガユス : 「それは……何と言いますか……いい気分ではなさそうですね」
小学生並みの感想だなと自分で思ったが、もう口に出してしまったので全て後の祭りだった。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ハハ、まあ。こんな界隈だと珍しい話でもない……なんて、言われても困らせてしまうか」

[メイン] 乃木 園子 : 「あ、知り合い……そうなんです~……!
 だからその、う……はい」
いい気分ではない、という言葉にも頷きつつ。

[メイン] メイプルトリック : 「……まぁ、そうだねぇ……それに
 ………昨日、"柳"の家族が全員、死体になっちゃったもんでねぇ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 髪をかきあげ、大きなため息をつくと

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…とことん、だな」

[メイン] 乃木 園子 : 「じゃ、じゃあ……どこに行ったとか、何をしてるかとか……
 …………ぇ」

[メイン] メイプルトリック : 言いづらそうな表情ながら。

[メイン] 乃木 園子 : ひゅっ、と小さく呼吸を漏らして。

[メイン] メイプルトリック : 「それで、現場からはレネゲイド反応もあるわけで
 ………兎にも角にも、調査が必要ってところだねぇ」

[メイン] 垣根帝督 : 「はぁ…全員 家族持ちかぁ」

[メイン] メイプルトリック : どこへ行ったか、何をしているのか?その問いには、首を横に振る。
現時点では、それは一切分からない。

[メイン] ガユス : 「……家族、いらっしゃらないんです?」

[メイン] 垣根帝督 : まあいくら強くてもなんでも守れるわけねぇしな

[メイン] ルシード・グランセニック : 「柳を見つけた後は現場判断……で、いいかな?」

[メイン] 乃木 園子 : ぎゅっと手を握りしめて、唇を噛む。
あの……柳さんの家族が、全員……。
……あんなに嬉しそうにしていたのに……

[メイン] メイプルトリック : ルシードの言葉に、こくりと頷く。

[メイン] メイプルトリック : できれば、無事に確保できればそれで良い話だが
今回の状況からして、それがスムーズに行くのかどうかすら怪しい。

[メイン] 垣根帝督 : 「小さいころに半分売られてこうだよ まあ哀れに思ったことはないけどな」
なにもないように答える いやこうなったことを考えれば喜びもあるだろうか

[メイン] 乃木 園子 : 「…………なるほど……
 そ、それじゃあ……は、早く……向かわないと……!」

[メイン] 乃木 園子 : 二人の話を聞き、がたり、と椅子から飛び上がって。
まだ任務の全てを聞き終えてもいないのに、焦りを露にしながら。

[メイン] メイプルトリック : 不憫の念を抱かせるような目を、乃木へ向ける。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…だね、急ぐのは大事だ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ただ、リラックスもね」

[メイン] メイプルトリック : 「……説明は、そんなところだよ、他に質問はあるかな?」

[メイン] メイプルトリック : 気分悪そうな表情で、なんとか笑みを作りながら。

[メイン] ルシード・グランセニック : そういうと、園子に紅茶を入れたカップを差し出す

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ああ、悪かったね。辛いことを知らせてもらって」

[メイン] 乃木 園子 : 「あ……ご、ごめんなさい……
 …………ルッシー……」

[メイン] 乃木 園子 : 机に置かれたそのカップと、ルシードの声に止まり、ありがと……と返して。
温かみのあるカップを両手で持ちながら。

[メイン] 乃木 園子 : 質問の有無に、ふるふる、と首を横に振り。

[メイン] ガユス : 「俺は……えーと、質問いいですか」

[メイン] メイプルトリック : ガユスの方を向き、こくりと頷く。

[メイン] ガユス : 「いや、こんな事今聞くのもあれかなって思うんですけど……」

[メイン] ガユス : そう、ガユスはどこか、困ったような苦笑いを浮かべて、頭をかきながら。

[メイン] 垣根帝督 : 興味なさげな表情を浮かべる

[メイン] ガユス : 「……えーと、皆さんの名前とか教えてもらってもいいですかね?」

[メイン] ガユス : 本当にあんまりにあんまりな質問を、今更するのだった。

[メイン] メイプルトリック :  

[メイン] メイプルトリック :  

[メイン] メイプルトリック :  

[メイン2] ルシード・グランセニック : シーン名『なきもの達』登場:自由

[メイン2] ルシード・グランセニック : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+7[7] > 52

[メイン2] 乃木 園子 : 44+1d10 登場/リザレクト (44+1D10) > 44+2[2] > 46

[メイン2] ルシード・グランセニック :  

[メイン2] ルシード・グランセニック : 情報収集の最中に、ルシードは安穏としたカフェテリアにいた

[メイン2] ルシード・グランセニック : その理由は、遂に普通の相手を愛する覚悟を決めた──わけでは断じてなく

[メイン2] ルシード・グランセニック : 些か、心の傷が深かったであろう
園子のことを思い立った結果でもあった

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「さ、好きな品を頼むといいよ」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 木製の座り心地のいい椅子へと座り込み
丸いテーブル越しに気を抜いて話しかける

[メイン2] 乃木 園子 : 待合室にて、元気な様子を見せた園子の顔は、曇り空。
小さく俯きながらも、ルシードに言葉に顔を上げて。

[メイン2] 乃木 園子 : 「ん……ありがと~……
 今は……何だか選べないや、あはは~……
 ルッシーのおすすめとかでも、いい?」

[メイン2] 乃木 園子 : ソファに座りながらも、正面の彼に作った笑い顔を向けつつ。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「じゃ、この特性バーガーとジュースだね。結構美味しいからさ」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 手慣れた様子で注文を終えると
そのまま頬杖をつく

[メイン2] 乃木 園子 : ぎゅっと、猫のぬいぐるみを抱きしめながら。
それにこくっ……!と頷いて。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「……で、さ。やっぱりまだ動きづらいかい?」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「任務に来て早々、あの報告だしさ」

[メイン2] 乃木 園子 : 「……まだ、ちょっぴり……そうかも」

[メイン2] 乃木 園子 : 迷いの目を向けながら、ルシードへと見て。

[メイン2] 乃木 園子 : 「あのね、ルッシー……
 友達とか、家族とか……そういうのって、私たちの大切なものだと思うの
 ……だって、それって楽しくて、幸せなものだから……」

[メイン2] 乃木 園子 : 「ルッシーの恋人さんも、多分そんな感じ……じゃないかな……?
 ……でも、そんな暖かいものがなくなったなんて、柳さんが……可哀想で」

[メイン2] 乃木 園子 : そこまで言って、またしょんぼりとした顔になる。

[メイン2] ルシード・グランセニック : …残念ながら、恋しい人であってまだ恋人じゃないとか。また説明する雰囲気じゃないな コレ

[メイン2] ルシード・グランセニック : …さて、どうしようかな

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「……確かに可哀想だ。僕としても同じ目にあったらと思うとゾッとする」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「想像もしたくないけど……そりゃ無理だよね」

[メイン2] ルシード・グランセニック : なにせ超常現象が罷り通る今の世の中
そう簡単に安全とは言い切れない

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…けど、残念ながら。今は無理をしないといけないんだ」

[メイン2] 乃木 園子 : 「…………ルッシー……」

[メイン2] 乃木 園子 : ……ルッシーの言う通り……だよね。
例え悲しくっても、可哀想でも、そこで……立ち止まっちゃったら、それこそ……ダメ。
……無理をしてでも、頑張りたいからこそ……UGNにいるんだから。

[メイン2] 乃木 園子 : 丁度、ルシードが注文したバーガーのセットが届き。
ふわりと、二人の間をソースのいい香りが漂い。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…ま、今一番苦しんでる柳がいるんだ。僕達はそれを助けてやらないとな」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 礼を言ってハンバーガーを受け取ると遠慮なくかぶりつく

[メイン2] ルシード・グランセニック : 上流階級だろうが、コレに礼儀作法などない
齧るのが正解なのだ

[メイン2] 乃木 園子 : 「ばくっ、もぐもぐっ!!!
 うん……ほうらね、一番つらいのは……ヤーちゃんなんだから……!」
と、ソースを口の周りに付けながらも、遠慮なく食べ進める。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「そろそろ情報も来るだろうから。僕らは腹を満ておこう」

[メイン2] 乃木 園子 : わっ……もう調べてたんだ……!……落ち着きのない私と違って、てきぱきしてるなぁ……!

[メイン2] 乃木 園子 : 目を輝かせながらも、もっきゅもっきゅと食べていく。
元気が出せないときは、まずは腹ごなしともいう。

[メイン2] 乃木 園子 : ルシードの優しさは、園子の心にじんわりと効きながらも。

[メイン2] ルシード・グランセニック : ポケットから、端末の震えが届き
ルシードは手を伸ばした

[メイン2] ルシード・グランセニック :  

[メイン2] ルシード・グランセニック : 柳の動向について調べようか

[メイン2] GM : 15

[メイン2] ルシード・グランセニック : 1dx+1 (1DX10+1) > 10[10]+2[2]+1 > 13

[メイン2] ルシード・グランセニック : 財産点

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : ・柳の動向について
現在、"柳"は街中にある監視カメラ情報より、とある廃病院へと向かっていることが分かった。
監視カメラの映像というものは、あまり鮮明に物を映さないものではあるが
しかしそれでも、柳の顔には怒りの表情が強く、現れてきた。
その顔はまるで、人殺しの顔。直ぐにでもその怒りを爆発させてしまいかねないほどの血相であった。
また、その廃病院は現在、誰も使っていないとのことだが、何者かがそこを出入りする姿が度々目撃されていた。

[メイン2] GM :  

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「……どうやら、かなりの事態だね」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 情報網を伝い拾ったデータには
衝撃的な映像が添付されていた

[メイン2] ルシード・グランセニック : 修羅の如き形相は
最後に見た呆れ顔とはさっぱりつながらないが……

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…相当頭に来てるね、当然だけどさ」

[メイン2] 乃木 園子 : 「……っ……! これは……
 ……こんな顔、楽しいわけじゃない……よね……」

[メイン2] 乃木 園子 : こくり、と頷く。

[メイン2] 乃木 園子 : さっぱりつながらない。
仕事終わりに柳が見せていた、楽しそうな顔ではなく。
ただ……怒りに満ちていて。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「さて、廃病院か……」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…調べられるかい?」

[メイン2] 乃木 園子 : ルシードの問いに、頷いて。

[メイン2] 乃木 園子 : 「うん……任せて!
 これでも……チルドレンだもの、仕事のやり方は何回も学んできたから……!」

[メイン2] 乃木 園子 : ぬいぐるみを掲げ、ふぁい、おー!と、元気よく答え。

[メイン2] 乃木 園子 :  

[メイン2] 乃木 園子 : ・廃病院について

[メイン2] 乃木 園子 : 情報:UGNで!

[メイン2] GM : 11

[メイン2] 乃木 園子 : 4dx+1=>11 うなれ~ (4DX10+1>=11) > 10[4,8,10,10]+7[1,7]+1 > 18 > 成功

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : ・廃病院について
数年前に廃業となった小さな病院。
取り壊されずにそのまま放置されてあり、肝試しに使われることも多々ある。
そして、僅かながらもレネゲイド反応を観測している。
UGN、神城によるものではないことは明らかにされているため、FHの塒になっている可能性が高い。

[メイン2] GM :  

[メイン2] 乃木 園子 : 「FH…………」
ごくり、息を呑みながらも、ルシードへと情報を共有して。

[メイン2] 乃木 園子 : 「こういう廃病院って、お化けとか出てきそうでちょぴり怖いなぁ~……
 興味も、行ったことないからあるけど~……」

[メイン2] 乃木 園子 : あはは、今そんなお話じゃないかぁ、と笑いつつも。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「お化けなら、だいたい僕も同じようなもんじゃないかな」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 死んで生き返ったし

[メイン2] 乃木 園子 : 「へっ……!?」

[メイン2] 乃木 園子 : ルシードの肩を、ぽんぽん、と叩く。

[メイン2] 乃木 園子 : 「……ありゃ、すり抜けない」

[メイン2] 乃木 園子 : お化けは透明で透過するって聞いてた。
あれ~~、違うみたい?

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「んー、やっぱり君の反応は読めないな」

[メイン2] ルシード・グランセニック : などと言いながら端末を見て

[メイン2] 乃木 園子 : 私はいつでも元気です!と、ふんすと両手を力こぶを見せるアピール。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…FHのねぐらに突撃する、憤怒の形相の柳」

[メイン2] 乃木 園子 : 「…………」

[メイン2] 乃木 園子 : その言葉に、ふみゅう、と息を吐いて。

[メイン2] 乃木 園子 : 「楽しいことが起きる……ってわけでも、ないよね……」

[メイン2] 乃木 園子 : 「このままだと、ヤーちゃんの身まで危ないかも……」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「まあね、喜劇よりも復讐劇って感じだ」

[メイン2] 乃木 園子 : じゅこー、と、ジュースのストローで音を出しながら吸いつつ。

[メイン2] 乃木 園子 : ……生まれてきてから、こんな人の怒気溢れる顔は見たことない。
ましてや、友だちであるヤーちゃんのことだから……

[メイン2] 乃木 園子 : 「……よぉし、わかった……!
 やっぱり私……ヤーちゃんの後を追いたい……!」

[メイン2] 乃木 園子 : うんっ!と強く頷いて。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「そういうと思ってたよ」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 苦笑いで頷くと

[メイン2] 乃木 園子 : あっ……えへへ……!と、照れながらも笑いつつ。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「二人に連絡して、それから急ごうか」

[メイン2] 乃木 園子 : 「……ルッシーはその……だいじょうぶ?
 私ばっかり助けてもらったけど……ルッシーだって、いい気持じゃない……よね?」

[メイン2] 乃木 園子 : それには、こく……と頷きつつ。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「……ま、そりゃね」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「僕の身内は碌でもない連中ばっかりだったし、別に共感とか、そう強くできてるわけじゃないけどさ」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 目を閉じ、沈むような声が溢れる

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「…これはない、そうは思うよ」

[メイン2] 乃木 園子 : 「…………ルッシーは優しい子さんだねぇ
 うん、私も……こんな目なんて、あっていいはずがないもん」

[メイン2] 乃木 園子 : ぎゅっと、拳を握る。

[メイン2] 乃木 園子 : 「……もう、二度も……みんなを守れなかった」
ぼそりと、小さく呟きつつ。

[メイン2] 乃木 園子 : 「……あっ……変なこと聞いちゃってごめんね!
 えーと、ここのお代はお代はぁ〜…………」

[メイン2] 乃木 園子 : ごそごそ、と猫のぬいぐるみを探る。

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「奢りだよ、奢り。これくらいはね」

[メイン2] ルシード・グランセニック : 机の上の伝票を取ると、さっさとレジに通す

[メイン2] ルシード・グランセニック : 「さ、そろそろ行こう。充分リラックスはできたみたいだしね」

[メイン2] 乃木 園子 : 「おぉ〜………!?
 ルッシー、富豪さんですなぁ!?」

[メイン2] 乃木 園子 : そう言えば、どこかの御曹司とか聞いたような?
パッと奢れるとは……やりおる……!

[メイン2] 乃木 園子 : 目をきらりんと、光らせながらも。

[メイン2] 乃木 園子 : ルシードに、こくり、とうなづいて。

[メイン2] 乃木 園子 : ……私一人じゃ悩み続けちゃうけど、でもルッシーのお陰で……気は抜けた。
まだ事件に触れたばかりだから、終わりってわけじゃないけど……

[メイン2] 乃木 園子 : でも、私らしく……ヤーちゃんと、会ってみないと……だめ!

[メイン2] 乃木 園子 : そう、噛みしめるようにうなづいて。

[メイン2] 乃木 園子 : 「……あ」

[メイン2] 乃木 園子 : ひらひらと、ハンバーガーの包み紙を手にして。

[メイン2] 乃木 園子 : 「美味しかったけど、これって……なんて言うの?」

[メイン2] 乃木 園子 : きょとんと、中学生にしては無知な問い────チルドレンであれば、"よくある"問いを、したのだった。

[メイン2] 乃木 園子 :  

[メイン2] 乃木 園子 :   

[メイン2] 乃木 園子 :

[メイン] ガユス : middle『家族』 登場:任意

[メイン] ガユス : 1d10 (1D10) > 8

[メイン] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 10

[メイン] system : [ ガユス ] 侵蝕率 : 34 → 42

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 40 → 50

[メイン] ガユス : 肌寒くなってきた秋の昼下がりよりも余裕でもっと寒い上に辛気臭い、とある施設。ガユスと垣根帝督(あとで名前を聞かされたガユスは「なんて?」と失礼なことに三回ほど聞いた)は、今回不幸にも亡くなってしまった柳氏家族の死体を調べにやってきていた。

[メイン] ガユス : 乃木とルシードの二人は柳氏と知人ということもあって、配慮からガユスが引き受け、一人でいくのも不自然なので、半ば無理に垣根を連れ出した結果だった。

[メイン] ガユス : 「……いや、すいませんね。嫌な方の仕事に付き合わせちゃって」

[メイン] ガユス : 施設地下に向かうエレベーターの中、光量があまりない蛍光灯の光に照らされながら、不意にガユスはそう切り出した。

[メイン] 垣根帝督 : 特に嫌な思いはしていなかったが
「別に俺は嫌とは思わないけど ガユス お前が引き受けたのは優しさか?」

[メイン] ガユス : 「……優しさというより、社会性ですかね。あと」

[メイン] ガユス : 「君、いくつ?」

[メイン] 垣根帝督 : 「特別に教えると俺は17だよ よろしく」

[メイン] 垣根帝督 : 年を気にされた思い出はなかなかない
珍しかったからそう答えた

[メイン] 垣根帝督 : 「そっちは」

[メイン] ガユス : 「23」

[メイン] 垣根帝督 : 「へぇ」

[メイン] 垣根帝督 : 「年上だからどうこうとかそんな感じ?」

[メイン] ガユス : 「……」

[メイン] ガユス : そんな感じて。

[メイン] ガユス : いや、思ってもいわんだろ。そこで言うのかよ。

[メイン] ガユス : そういう思いが詰まった苦笑いを浮かべながら、溜息をついて。

[メイン] ガユス : 「そんな感じだ。だから俺も生意気な年下のガキに敬意は払わねぇぞ」

[メイン] ガユス : 我ながらどっちがガキだよと思わないでもないが、変に謙っても互いのためにならないだろうと考えて、結局ガユスは大人げない選択を自己正当化した。

[メイン] ガユス : 傍目からみれば教師と生徒くらいの年の差であるため、社会的悪さでいえばガユスの方が圧倒的に悪い態度だった。

[メイン] 垣根帝督 : 「はん!どうも不良な大人なことで」
どうせ力でぶつかればどっちが上か分かることだし、天辺から見れば平等なもんだもんなと納得する

[メイン] 垣根帝督 : そろそろエレベーターが地下に着きそうだ

[メイン] ガユス : 無機質な電子音と、静かに響くモーター音が地の底にまで二人を誘ったことを知らせ、重い扉を開く。やけに消毒液の匂いが混じった空気が、いやに鼻についた。

[メイン] ガユス : 目的地……霊安室へと続く長い廊下を歩きながら、思わずポケットに手を突っ込む。室温はさっきより更に下がっている。

[メイン] ガユス : 「お前、家族に売られたとかなんとか言ってたよな」

[メイン] ガユス : 藪から棒に、ガユスはそう訊ねた。

[メイン] 垣根帝督 : 「あぁ…でも哀れに思ったこともないとも言わなかったか?」
少しだけ ガユスから遠い頬がねじれる

[メイン] ガユス : 「普通は憐れむし、普通は悲しむし、もっと言えば、本当に心底からそう思ってる奴はわざわざそんな注釈はつけないもんだ」

[メイン] ガユス : 「あの乃木ちゃんって子はそのあたり素直なもんだろ」

[メイン] 垣根帝督 : 「チ」
舌打ち一つ 歩くペースを少し上げる

[メイン] ガユス : 知人ということでルシードにメンタルケアを押し付けてきたが、それくらいに普通はショッキングなことだ。この事件ははっきり言って気分のいいものではない。

[メイン] ガユス : 他人より知人が不幸になったほうが嫌というのは、全く普遍的で当然のことだ。乃木とルシードがなにか心に傷を負っても全く不思議ではない。

[メイン] 垣根帝督 : 「知らねぇけど」
少し先から
「そういうことを表に出さねぇ方が強いんだよ」
あの金髪で変なあだ名で呼びやがったやつか…

[メイン] ガユス : 「うっわぁ!! 青いねぇ~」

[メイン] ガユス : 「まぁでもそれを口に出せるなら、イキった分だけ一つ俺と約束しろクソガキ」

[メイン] 垣根帝督 : 「……なんだよ」

[メイン] 垣根帝督 : 扉の前で止まって答える

[メイン] ガユス : 「強いやつは強いぶんだけタカられても文句は言えない」

[メイン] ガユス : 「特に『強い』と自分でアピールする奴は尚更だ。男だとさらに倍プッシュ」

[メイン] ガユス : 「育ちの悪さも含めると更にドンだ。今回の仕事、汚れ仕事は俺とお前で片付けるぞ」

[メイン] 垣根帝督 : 「余裕だクソが」
古くて重そうな金属製の扉を開け放って答えた

[メイン] ガユス : 「良い返事だクソガキ」
扉が開かれ、死者の間へと足を踏み入れる。

[メイン] ガユス : 「実は俺もな」

[メイン] ガユス : 「家族って概念は、あんまり好きじゃないんでね」

[メイン] ガユス :   

[メイン] ガユス : 『柳の家族について』

[メイン] ガユス : 4dx+2 情報UGNだ (4DX10+2) > 9[3,8,9,9]+2 > 11

[メイン] GM : 難易度8

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・柳の家族について
柳田 紗代(享年31歳)─────夫と共に花屋を経営する、非オーヴァード。
柳田 哲生(享年0歳1ヵ月)─────文則と紗代の息子、非オーヴァード。
いずれも、銃で四肢を撃たれた後、頭を撃ち抜かれた痕がある。
なお、現場に銃弾はどこにも残っていないだそうだ。

[メイン] GM :  

[メイン] 垣根帝督 : 『残留レネゲイドや死体からわかる犯人の特徴』について 情報UGNで

[メイン] GM : 8

[メイン] 垣根帝督 : 2dx+1>=8 (2DX10+1>=8) > 7[3,7]+1 > 8 > 成功

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・残留レネゲイドや死体からわかる犯人の特徴
現場には、多くの血が飛び交っていたが、しかしそこには、柳田 紗代や、柳田 哲生の血液型とは異なる血が混ざっていた。
そして、Rラボで解析した結果、それが《赫き猟銃》によるものだということも判明した。
現場にあったレネゲイド反応も、血から検出されたものであり、犯人はブラム=ストーカーのシンドロームを持つオーヴァード、或いはジャームであることが分かるだろう。
また、柳田家は、夫の文則がUGNで働いているということもあり、財力も高く、セキュリティの高い家であった。
しかしそれを簡単に打ち破り、二人を殺害し、去っていったことから、手練れの犯行であるということも伺えるだろう。

[メイン] GM :  

[メイン] ガユス : 「……案の定、胸糞の悪い話だ。あの二人に聞かせる時は言葉を選ばないとな」

[メイン] ガユス : 調査結果をまとめた資料を見て、軽く眼鏡をかけ直しながら、倦んだ吐息を漏らす。

[メイン] 垣根帝督 : 「じゃあ報告は任せた」

[メイン] ガユス : 「なにが『じゃあ』だよ。お前だって聞かれるかもしれないんだから少しは気に留めとけ」

[メイン] 垣根帝督 : 「わかったって」
正直言葉の選び方はわからないがまあ何とかなるだろう

[メイン] 垣根帝督 : 「それにしてもどう見ても殺人事件だなぁ…」

[メイン] 垣根帝督 : 「しかもオーヴァードの」

[メイン] ガユス : 「挙げ句に凄腕だな」

[メイン] ガユス : 「柳邸のセキュリティは並のオーヴァードじゃ突破できない。少なくとも痕跡くらいはもっと残るはずだ」

[メイン] ガユス : 「そんなUGN肝入りのセキュリティシステムを持ってしても、わかったことはこれっぽっちだ」

[メイン] ガユス : 「ついでに、この《赫き猟銃》ってエフェクトも強力だが、珍しいエフェクトだ。特殊な訓練を受けているか、あるいは才覚があるか……どっちにしろ、相手しなきゃならない俺達にとっては悪いニュースばかりだな」

[メイン] 垣根帝督 : 「なら犯人は大分絞れたな そんな奴めったにいない」

[メイン] ガユス : その言葉に、ニヤリと笑みを向ける。

[メイン] ガユス : 「それは間違いない。でもいいのか? あとになってとんでもない奴がでてきて、『怖い』とかいってももう遅いぜ?」

[メイン] 垣根帝督 : 「俺は死んでも言わねぇよ」
「お前こそ帰りにオムツ買うか?」

[メイン] ガユス : 「へっ、可愛くねぇクソガキだな」

[メイン] ガユス : 資料をまとめて、携帯端末を手に取り。

[メイン] ガユス : 「ともかく、此処で分かることはぼちぼちこんなもんだ。次行くぞ」

[メイン] ガユス : 「生きてる間に長居するような場所でもないからな」

[メイン] 垣根帝督 : 「わかってら!!」

[メイン] ガユス : 「良い返事だクソガキ、今のうちにたっぷりやっとけ」

[メイン] ガユス : 「死んでからじゃ遅いからな」

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン] GM : trigger『Blood』 登場:任意

[メイン] ルシード・グランセニック : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+1[1] > 53

[メイン] 乃木 園子 : 46+1d10 登場/リザレクト (46+1D10) > 46+2[2] > 48

[メイン] ガユス : 1d10 (1D10) > 6

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 46 → 48

[メイン] system : [ ガユス ] 侵蝕率 : 42 → 48

[メイン] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 8

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 50 → 58

[メイン] system : [ ルシード・グランセニック ] 侵蝕率 : 52 → 53

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────そしてあなた達は、情報を手繰り寄せ
柳が向かう地、そして"犯人"がいると予測される地へと足を運ぶ。

[メイン] GM : ここに立つは、メンテナンス作業を施さぬまま放置された
病院の、廃れた姿があった。夕方という時刻もあり
どこか、不気味さを醸し出すそこは─────。

[メイン] GM : 非オーヴァードでは視認することのできない、認知阻害エフェクトが
施されているということも、あなた達ならば直ぐに分かるだろう。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…なるほど」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「情報通りここが正解みたいだね」

[メイン] ガユス : 「いきなり修羅場みたい……ですかね」

[メイン] 乃木 園子 : 「おおぉお~……」
ぬいぐるみを抱きかかえたまま、廃病院を見上げる。
不気味さが漂っており、夕暮れの赤い光が差し込むそこに、ごくりと息を呑む。

[メイン] 乃木 園子 : 「修羅場……!?
 も、もしかして今も何かやってるとか……!?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…だね、あり得る」

[メイン] ガユス : 「認知阻害が掛かっているってことは、『中でなにかしてることに気付かれたくない』って大声で宣伝してるようなもんさ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「なんせ、これまで一度も柳に追いついても、すれ違ってもいない」

[メイン] 乃木 園子 : ガユスの言葉に、あわわわ……!と、辺りをきょろきょろと見まわし。
息を呑んで、真正面玄関に目を向ける。

[メイン] 垣根帝督 : 「さっさと入った方がいいかぁ?」

[メイン] 乃木 園子 : 「……あ、なるほどぉ……
 じゃ、じゃあ猶更ダメじゃないですかぁ~……!
 ……ええい、ままよー!」

[メイン] ガユス : 「本当は下調べしてから行きたいところだが、柳氏が目撃されている以上、一刻を争う可能性がある」

[メイン] ガユス : 「……いきなり博打ってことだな、クッソ」

[メイン] 乃木 園子 : 帝督がそう言った頃には、もう既に正面玄関の扉を開いて、無策にも真正面から突っ込んでいっていた。

[メイン] 垣根帝督 : 「は?」

[メイン] ガユス : 「あ!?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「なにっ」

[メイン] ガユス : 「く、クソガキ! 追うぞ!!」

[メイン] ガユス : 「ルシードさんも!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…すまない、目を離した!」

[メイン] ルシード・グランセニック : ガユスに頷くと走り始める

[メイン] 垣根帝督 : 意味が分からなかったが 動くのは慣れたもの
「なめてんのかよ!」走り出す

[メイン] ガユス : 「い、いえ、謝るのはお互い様です! クソガキ、見つけたか!?」

[メイン] GM : ─────そしてあなた達が、廃病院内へと足を踏み入れると、聞こえてくるだろう。

[メイン] GM : ズドォンッ。

[メイン] GM : パァンッ!!!

[メイン] ルシード・グランセニック : 「クソッ!やっぱり始まってるのか!!」

[メイン] GM : 火薬が破裂する音。鼓膜が引きちぎれそうになる程の、轟音。

[メイン] GM : そして─────。

[メイン]   : 「クソガキがァァァアアアアアアッッッッ!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「園子は巻き込まれてないだろうな……柳に限って、大丈夫だとは思うけど……」

[メイン]   : 「往生しろやァアアアアアッッッッ!!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「ッッ!?」

[メイン]   : ─────"柳"の声、そして。

[メイン]   : 「じゃかしいわボケェッッッ!!!!!」

[メイン]   : 「ここで死に晒せやァアアアッッッッ!!!!!」

[メイン]   : 少女の、"怒り"の声。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「今のアレ、柳か……!?もう一人は…!!」

[メイン] 乃木 園子 : 扉を開けば────そこは、まさに戦場であった。
火薬の爆風が、園子の金色の髪をばさり、揺らして。

[メイン] 乃木 園子 : その凄まじい有様に、立っていることしかできない園子の顔を、すすけた灰が被さっていく。

[メイン] GM : 銃撃戦は止まらない、爆音は鳴り響き続ける。
そして匂ってくるだろう、鉄の香りが。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「追いついた……!全く、相変わらず唐突に無茶をしてくれるな、君は…!!」

[メイン] ガユス : 「クッソ! 何が何だか……まぁいい!」

[メイン] 乃木 園子 : 「……あ…………!
 ……この声は……や、ヤーちゃん……!?」
ハッと、その怒号に耳を震わせながら。

[メイン] 垣根帝督 : 「すっげぇなぁ!!」

[メイン] 乃木 園子 : 立っていれば当然追いつかれる。
ルシードの声に、あ……!と反応しつつ。

[メイン] 垣根帝督 : 「オラ!!!UGNだぞ!!!」
声を張り上げる

[メイン] GM : 垣根が声を張り上げるも、その銃撃戦の音が止むことは無かった。

[メイン] 乃木 園子 : …ってことは、今ヤーちゃんはすでに……!
……それに、相手がいる……どっちも、怪我しちゃってるんじゃ……!?

[メイン] 乃木 園子 : その声でも止まることのない銃撃戦に、ぎゅっと、手を握りしめて。

[メイン] GM : 柳と、そして少女の怒号が木霊する。

[メイン] 乃木 園子 : 《スーパーランナー》

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 48 → 49

[メイン] ルシード・グランセニック : 《鋼鉄の橋》

[メイン] ルシード・グランセニック : 「どうせ無茶するんだろう!!だったら、道くらいはくれてやるよ!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 周囲の瓦礫、砂鉄を集め柵のような物質を構成し園子の周囲に浮かせる

[メイン] 乃木 園子 : 銃撃戦の真っただ中────抗争の中心に、足を思いっきり動かす。
そんなこと、無茶であるが────。

[メイン] GM : そして園子の目につくのは─────。

[メイン] 乃木 園子 : 「……! ……あ、ありがと!」

[メイン] : 穏やかで、人の良い顔だったはずの柳の
まるで虎が如く、眼前にいる者を必ず殺してやると言わんばかりの
悪鬼の表情と。

[メイン] 乃木 園子 : その無茶を、鉄くずたちが補ってくれる。
逸れた銃弾が、金属に弾かれ、キィンと音が鳴りつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「…………っ!」

[メイン] 金髪の少女 : それに相反するように、眉間に大きく皺を寄せ
龍が如く、噛み殺さんばかりの威圧を放つ少女が

[メイン] GM : そして彼らの周囲には、大量の血飛沫が。

[メイン] 乃木 園子 : ヤーちゃんのあんな顔……今まで見たことない……!

[メイン] ガユス : クソ……援護しようにも、状況がわからないことは迂闊には……!

[メイン] : 《赫き弾》

[メイン] 金髪の少女 : 《見えざる死神》《リコシェレーザー》

[メイン] GM : まさしく、"血"で"血"を争う戦であった。

[メイン] : 現れる園子の姿には目もくれず、己の血によって作り出した
銃で以って、金髪の少女を撃ち殺そうと、何度も何度も、銃弾を放つ。

[メイン] 金髪の少女 : その銃弾に当たり、口から血を吹き出すも、それを操り
銃弾と成し、柳の胸を貫く銃撃を放つ。

[メイン] 乃木 園子 : 「すとおおおおっぷ!!!!」

[メイン] 乃木 園子 : 中心に立ち、両手を広げて二人の障害となり。

[メイン] : 「─────邪魔するんじゃねェェエエエエエエエッッッ!!!!!」

[メイン] 乃木 園子 : カバーリング!
対象は、柳さんと、少女!

[メイン] : まるで園子が、園子であるということすらも認識していないような

[メイン] 金髪の少女 : 「─────チィッッ!!!!!!!」

[メイン] ガユス : 「な!? おいおいおい! なんて無茶苦茶な!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「───柳、か。アイツが」

[メイン] ルシード・グランセニック : 思わず目を見開きながら

[メイン] 乃木 園子 : 49+1d10 2回目の行動分 (49+1D10) > 49+7[7] > 56

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 49 → 56

[メイン] ガユス : 「アンタも何余裕面してんだよ!! あの子蜂の巣になるぞ!?」

[メイン] GM : 赤と赤、赫の弾は─────園子の体を貫こうとする。

[メイン] ガユス : 「ちぃいい!」

[メイン] ガユス : 「クソガキ!! 援護しろ!」

[メイン] 垣根帝督 : 「!!?!??!?!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「余裕……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 唖然として

[メイン] 垣根帝督 : 「あの女ぶっ飛ばしてやる」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……ッッそういうことかよ!!」

[メイン] 乃木 園子 : 「……っ…………!!」
その飛来する弾丸に、ぎゅっと目をつむって。
これから来る痛みに備えようとする。

[メイン] 垣根帝督 : 金髪の方に向かって突っ込んでいく

[メイン] ルシード・グランセニック : 一拍遅れて状況の把握が完了した

[メイン] 金髪の少女 : 「ッッッッッ!!!!!」
牙を見せるように、標的を塞ぐように現れる垣根を睨む。

[メイン] GM : そして園子には─────。

[メイン] GM : 3d+35 ダメージ (3D10+35) > 21[9,9,3]+35 > 56

[メイン] ルシード・グランセニック : そこら中の砂鉄、あるいは放たれる銃弾に向けて干渉のために電磁波を放つ が

[メイン] ガユス : こちらは柳の方に向かうが、間に合わない……!

[メイン] GM : 3d+12+2d ダメージ (3D10+12+2D10) > 10[8,1,1]+12+17[8,9] > 39

[メイン] ルシード・グランセニック : 全て、全てが遅すぎる

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] HP : 27 → 0

[メイン] 乃木 園子 : 56+1d10 登場/リザレクト (56+1D10) > 56+5[5] > 61

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 56 → 61

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] HP : 0 → 5

[メイン] 乃木 園子 : 61+1d10 登場/リザレクト (61+1D10) > 61+2[2] > 63

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 61 → 63

[メイン] ルシード・グランセニック : 本質的に戦闘者でないルシードは
この場において、判断を間違え続けていた

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] HP : 5 → 2

[メイン] 乃木 園子 : 「────ッ、うううううっ、ァアッ!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 敵がハッキリしているなら、先手を打つべきだった。味方がハッキリしているなら、惚けず体当たりでもして止めるべきだった

[メイン] ルシード・グランセニック : ……結果は見ての通り

[メイン] 乃木 園子 : バン、バン、と。貫く朱色の弾丸は、胸から、赤い血を流す。
その勢いはすさまじく、体が吹っ飛びそうになるほどで。

[メイン] 乃木 園子 : 園子は、二度、死んだ。

[メイン] 乃木 園子 : 「……っ、ぅウウゥ……ふううう……!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 友人が血を流し、苦しむ羽目になった
慌ててかけよりるが、自分に癒す手段は持ち合わせがない

[メイン] 乃木 園子 : 息を吐いて、吸って、過呼吸になりそうなくらいに酸素を送り込む。
……あつい、痛い……熱い、痛い……!!!!

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……何を、やってるんだ」

[メイン] 乃木 園子 : 洪水のように流れる、三人目の血が、池を作り出しながらも。

[メイン] 乃木 園子 : 「……だ、って……ヤーちゃんが……怪我してる……!!
 ……止めないと、みんな、死んじゃう……!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕は……君は……」

[メイン] 乃木 園子 : ルシードの腕をぎゅっと、掴み。
ぐっと、目を大きく見開いて、柳の方へと目をやる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 震えながら、歯を噛み締め
ギリギリと不気味な音が鳴り、眼を柳へ向ける

[メイン] : 「─────ッ!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「何をッッッ!!やってるんだお前はァァ!!!!」

[メイン] : サングラスの奥、赤く光る目は、血を吹き出す園子
そして、叫ぶルシードの姿を捉え。

[メイン] ルシード・グランセニック : 誰にも、自分にさえ向けた怒りに呼応してレネゲイドが全身から溢れ出す

[メイン] : 「……!!烏天狗に、ルシードッ………!」

[メイン] ガユス : 「今度はこっちかよ……!」

[メイン] 乃木 園子 : 「………っ……!!」
びりびりと、銃弾にも負けないほどの怒号を放ったルシードに、目を開きながら。

[メイン] : 血飛沫で身を汚す柳は、ようやく二人の姿を認識することができるも。

[メイン] : 「─────どいてくれッッッ!!!」

[メイン] : 「あのクソガキはッ……!!!殺すッッッ!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「お前……最初に言うことがソレかよ……!!!」

[メイン] : 「うるせェんだよッッッ!!!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 全身が沸騰しながら氷結する
目は光を放ちながら、その光を無限に吸い込んでいく、砂が風に舞い 脳裏には分泌剤が好き勝手にぶちまけられ続ける

[メイン] 乃木 園子 : その叫ばれた感情に、きゃっ……!と、身を小さくしながらも。

[メイン] 垣根帝督 : 一呼吸は…着けたが…こりゃ…なんだ

[メイン] ガユス : 雰囲気が一変したルシードの様子に、思わず息を呑む。あの紅茶と茶菓子が似合っていた明るく軽い青年の面影は微塵もない。

[メイン] ルシード・グランセニック : 文字通り暴走する感情のまま
ルシードのレネゲイドが暴れ狂う

[メイン] : 柳の体外に、レネゲイドの奔流が始まる。
まるでその空間が、陽炎のように歪み始める。

[メイン] 乃木 園子 : 「……ま、待って……二人とも……!!
 どうして……!なんで、あの優しかったヤーちゃんが、こんなことを……!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「今の、アイツは……!! いや、アイツも……クソッ!!クソ!!何が起こってるんだ!!」

[メイン] 乃木 園子 : ……っ……すごい、熱気……!
ルッシーのこんな顔も……初めて、見る……!

[メイン] ルシード・グランセニック : 「家族を殺されて、その相手を憎んでる。それはわかるさ!!」

[メイン] : 「あ?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「訳がわからないのはそこじゃない!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…お前が、柳が。仲間を撃ったっていうのに、そんな顔をして 誰かを、僕を、園子を睨んで……!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「わからない、僕には全く飲み込めない!!」

[メイン] : 「─────本当に分かってんのか?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「なんだと──!?」

[メイン] : ドスの利いた声が、憤怒の感情を隠し切れないほどに。

[メイン] : 「家族を殺されるのがどういうことなのか」

[メイン] : 「わかってんのかっつってんだよボケがァアアッッッ!!!!!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「………」

[メイン] 乃木 園子 : 柳の顔は、園子の目にはまさしく鬼神のように見えた。
あの人は……ヤーちゃん。でも、私の知ってる人なのに、まるで、知らない人……みたい。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…そういえば、お前には話し損ねてたな」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕が、一旦死んで蘇ったってのは話したが、死因については 伏せてたか」

[メイン] ルシード・グランセニック : 声のトーンを抑え
全身から溢れる異能を体の奥へと沈めていく

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……僕はね、一族郎党皆殺しにされたんだよ」

[メイン] : 「………!……何だと……!?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…“家族”なんて呼べる仲だったかは、偶に迷っちゃうんだけどさ」

[メイン] ルシード・グランセニック : ルシードの一家は、紛れもなく商人の家系だった。故にその子供もまた価値を重んじて育てられてきた

[メイン] ルシード・グランセニック : 結果からいえば、ルシードは家族に深い愛着を抱く程の人生は送らなかった

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…だけど、まあ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…失って、苦しむ気持ちは痛いほどわかるんだよ」

[メイン] : 「……………………」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「だからこれ以上はゴメンなんだよ、柳」

[メイン] : 構えた、血によって作られた赤黒い銃が、ゆっくりと降ろされる。

[メイン] 乃木 園子 : 「…………ルッシー…………」

[メイン] : 「………………クソッ……!」
苦虫を嚙み潰したような表情で、その銃を地面に叩き落とす。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……礼は、まだ言わないぞ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「今は、園子の治療をしないと」

[メイン] 乃木 園子 : 静かに、けれどそれは怒りを押しつぶすように聞こえる声。
……私のために、こんなにも……怒ってくれたんだ……

[メイン] 乃木 園子 : 「あ……えへへ、ありがとう……
 でも、私は平気だから……まずは、ヤーちゃんの方を……!」

[メイン] 乃木 園子 : にこっ……と、所々赤い顔で笑いつつ。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……治療は、後でするんだよ」

[メイン] ルシード・グランセニック : そういって、また柳と──背後の少女へと視線を移し

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…人の友人に風穴を開けたんだ、君にも事情を話してもらうよ」

[メイン] 金髪の少女 : 眉間に皺寄せた表情で、現れた4人の顔ぶれを見やりながら。

[メイン] 金髪の少女 : 「…………逃がす気も、無さそうですわね」

[メイン] 金髪の少女 : されど銃は構えたまま、少女はじっと、ルシードを睨みつけたまま。
近くを囲む者達へも、視線をやりつつ。

[メイン] ルシード・グランセニック : 頷き、また柳へと向き直る

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……柳、事情を知る者としては。些か頼みづらいが」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…そっちからも話してくれ、この一件はしっかりとケリをつけないといけない」

[メイン] : その場で座り込み、項垂れつつも。

[メイン] : 「……………………わかったよ」

[メイン] ガユス : 「ひ、ひとまず……落ち着いた、か……?」

[メイン] ガユス : ルシードの強烈なレネゲイドの本流の前に、ガユスはへたり込み、今の今まで圧倒されて息を呑んでいたが……ようやく、額に脂汗を浮かべながらも呼吸が出来るようになった。なんて男だ。一発でこの場を収めちまいやがった。

[メイン] ガユス : 「お、おい……クソガキ、無事か?」

[メイン] 垣根帝督 : 「無事だよ クソが」

[メイン] ガユス : 「そうか……俺は腰が抜けたよ」

[メイン] ガユス : 「無事なら、俺に手を貸す栄誉を与えてやる」

[メイン] 垣根帝督 : 無事ではあるけれども何もできなったこと これは敗北と等しかった

[メイン] 垣根帝督 : 「……」

[メイン] 垣根帝督 : 「ありがたく頂戴させてもらうぞ」
近づいて手をのばす
こんなトロフィーが今の慰めになるだろうか

[メイン] ガユス : なんだやけに素直じゃねぇか……と、言おうとしてやめた。垣根なりに、プライドが傷つけられたのだろうということが見て取れたからだ。まぁ、年頃の男子だ。気持ちはわからないでもない。

[メイン] 垣根帝督 : 「これで満足はしないからな」

[メイン] ガユス : 「良いガッツだ。俺はこれで満足だけどな。強いやつがいるならそいつにやらせりゃいい」

[メイン] ガユス : そう、少し疲れたように笑って、腰に手を当てながら立ち上がり。

[メイン] ガユス : 「しかしなんだ、あれだな」

[メイン] ガユス : 「やっぱ、普段笑ってばっかりのやつがキレるのって……キくんだなぁ」

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン2] system : [ ガユス ] 侵蝕率 : 48 → 53

[メイン2] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 58 → 65

[メイン] 乃木 園子 : middle「弾丸の行く先」登場:任意

[メイン] 乃木 園子 : 63+1d10 登場/リザレクト (63+1D10) > 63+5[5] > 68

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 63 → 68

[メイン] ルシード・グランセニック : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+8[8] > 61

[メイン] system : [ ルシード・グランセニック ] 侵蝕率 : 53 → 61

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : 情報にあった通り、廃病院は放置されていた。
使われていない部屋や、もう二度と日の目を見ることもなさそうな医療設備が置かれていた。

[メイン] 乃木 園子 : しかし、そこは病院。
FHの根城となっていたこともあり、掃除や生活所となっているような場所は比較的綺麗にされており。

[メイン] 乃木 園子 : 病室の一つ、大部屋となっているそこで、園子は手当のため横になっていた。
また、その隣のベッドに、柳も同じく並びつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「ほんとにお化けとか出てきそうな雰囲気~……」
あはは、と笑いつつ、そんな事を呟く。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「全身真っ白な奴ならいるけどね」

[メイン] ルシード・グランセニック : ポン、と調達した治療キットを園子に手渡す

[メイン] 乃木 園子 : 「わっ……ルッシー、ありがと~!
 これで多少は、傷もふさがるはず~!」

[メイン] 乃木 園子 : と、穴が開いた服の下、赤黒い部分に包帯を巻いておく。

[メイン] 乃木 園子 : 2d10 治療キット使用 (2D10) > 19[9,10] > 19

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] HP : 2 → 21

[メイン] 乃木 園子 : どくどく、と生命の危機を感じ血を送っていた心臓の音が、鳴りやみつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「ヤーちゃん……打たれたとこ、まだ……痛みそう?」
ちらりと、首を横にふり、隣の彼へと目を送る。

[メイン] : 「………………」
ゆっくりと首を動かし、園子の方へ視線を向け。

[メイン] : 「………いや……体の方もう、痛んじゃいねぇさ、"オーヴァード"だからな
 ………つっても、痛ぇのは………止まんねぇや……」

[メイン] : 「…………………」

[メイン] : 「………悪かったな、"烏天狗"
 お前を、撃っちまった」

[メイン] : 「我を忘れていたとは言え………俺ァ……仲間を、殺しちまったことになる
 …………アンタらに、合わせる顔も、もう無ぇな……」
そしてゆっくりと首を動かし、視線をぼろぼろの天井の方へ。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「撃った事は事実、けど。園子は生きてるし……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「そうだね、合わす顔は園子が決めるといい」

[メイン] 乃木 園子 : ルシードに、こくりと頷いて。

[メイン] 乃木 園子 : 「……うん、私のことなら平気!
 それにほら、ルッシーが手当てしてくれたおかげで、なんともないんよ~!」

[メイン] : 「……………」

[メイン] 乃木 園子 : 両手を掲げ、元気ですアピール。猫のぬいぐるみも一緒に乗せつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「それに……」

[メイン] 乃木 園子 : そして、じっと、柳の方へと黄色の瞳を向けて。

[メイン] 乃木 園子 : 「それ程になるまで、あなたは……怒ってた……んだよね……
 痛くても、辛くても、止まれないまま……に」

[メイン] 乃木 園子 : 「……何が……あったの?
 ……こんな事を言わせるのは、申し訳ない……けど」

[メイン] : 「…………………」

[メイン] : 園子の方へと、虚ろな目を、ゆっくりと向けつつ。
ポケットから、1枚の紙を取り出す。

[メイン] : 「………紗代も、哲生も、殺したのは自分だ、ここに来い、今度はお前を殺す
 ……そう書かれてある手紙だ、ムカつくぜ」

[メイン] 乃木 園子 : 「…………っ!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…あの娘、相当だね」

[メイン] ルシード・グランセニック : 自称、かもしれないが
事実ならこの亀裂の解決策はほぼない

[メイン] 乃木 園子 : ごくり、と息を呑んで。
……自分の大切な人が奪われたまま、挑発するように……書かれた。

[メイン] ルシード・グランセニック : なによりも、便乗だろうが
家族を殺したと騙って利用する……というのは、柳にとっては許せない侮辱だろう

[メイン] : 「………アンタらと話して、頭は大分冷えてきたが
 それでも俺ァ……許せねェ……」

[メイン] : 「………なんで、こうなっちまうんだよッ……」

[メイン] 乃木 園子 : そんなのを見て、冷静になれる人は……いない……。

[メイン] 乃木 園子 : 「ヤーちゃん…………」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…覚えはあるか、なんて聞くのは今更だからさ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「あの娘に見覚えは?」

[メイン] : 「……………いんや、覚えていねェな」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「錣山組の、娘だそうだ」

[メイン] : 「─────!」
その言葉に反応し、半身を起こす
そして、ルシードの方へ視線を向ける。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……とある鉄砲玉に襲撃された、最後の生き残りらしい」

[メイン] : 「…………………ハッ……ハハッ……なんだよ、そりゃ……」

[メイン] 乃木 園子 : 家族や友達が大切な人であるのに、それを奪われてしまう悲しさ、無念、それらがぐちゃぐちゃになって、自分でもどうしたらいいかわからないって時は、ある。
……私も”同じ”だったから……。
だからこそ、言葉に詰まる。

[メイン] 乃木 園子 : 「…………えっ……?」

[メイン] : 「…………そういうことかよ……んだよ……
 ……じゃあ……紗代が、哲生が死んだのは……」

[メイン] : 自分の頭をくしゃあっ!と掴み。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……誰のせい、とは言い切るなよ」

[メイン] : 「………ッ………クソッ……」
自分のせい、と言いかけたところで、ルシードに制される。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「君にも過失はあったが、関係のない家族まで巻き込んで復讐を選んだのは彼女だ」

[メイン] 乃木 園子 : 目を開いて、ルシードに向けつつ。
……鉄砲玉、最後の生き残り。それは、繋げていけば……わかる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…そして」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕達UGNは、どっちにも手を伸ばすのが遅かった」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……参ったな、これは」

[メイン] : 「…………ルシード……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 椅子に座り込み、俯く

[メイン] : 今にも吐き出してしまいそうな顔で、ルシードを見やりながら。

[メイン] : 「…………………………」

[メイン] : 「…………俺は、殺してきたよ、裏の人間を、何人も」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…事情はあるだろ、誰にだって」

[メイン] : 「……頼るもんが何も無くて、死にかけた時によ……拾ってもらったんだ
 森田の親っさんに、そこで俺ァ……鉄砲玉として、ずっと働いてきた」

[メイン] 乃木 園子 : 「…………鉄砲、玉……」
話に、真剣な顔で耳を傾けて。

[メイン] : 「…………………一体、いくつの恨みを買ってきたって話だわな、こりゃあ……」

[メイン] : 「……紗代と出会って、足洗って、覚醒して、UGNに入って
 んで……今まで殺してきた数の分、多くの人間救おうって思った矢先に
 ─────こいつだよ」

[メイン] 乃木 園子 : 「……でも、あなたは……UGNに入った……!
 恨みがあっても、それに報いようって、思ったから……じゃないの……?」

[メイン] : 乾いた笑いが、漏れてくる。

[メイン] 乃木 園子 : 「…………っ……」

[メイン] : 「………はは、そうだぜ、烏天狗……
 手にした幸せに、日和って裏から抜けようとして……」

[メイン] : 「……けどよ……」

[メイン] :
 Irreversible
「 "不可逆" なんだよな……」

[メイン] : 「……どう綺麗になろうとしたって、返り血は取れねェ……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「………」

[メイン] : 「……ハハ、ハハハハ……ハハハハハハハハハ……」

[メイン] 乃木 園子 : 過去が、追いかけてきた……。
もう終わったと思っていたことなのに、ヤーちゃんの家族は、こうして……奪われてしまった。……彼女にとっては、今の傷跡だったのかもしれない……。

[メイン] 乃木 園子 : 「…………そんな風に、言わないでよ……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 如何に鼓動を鳴らそうが
死人は死人、生き返ることなんかありゃしない

[メイン] 乃木 園子 : ぎゅっと、ベッドのシーツを固く握りしめて。

[メイン] : 「……………」

[メイン] ルシード・グランセニック : 虚しく響く笑い声と
根源に一つしかなくなった自分を重ねていた時……

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…どうしたら、いいんだろうね」

[メイン] 乃木 園子 : 「私は……ヤーちゃんのことを、全部知ってるわけじゃない……
 いい所しか、見てないから、かもしれない……けど、でも……!」

[メイン] 乃木 園子 : 「……あの時こうして、3人でお話し合ったのは、楽しかった……!
 そこに”血”なんて、なかったはずだよ……!」

[メイン] : 「………………」

[メイン] : にこりと、笑う。

[メイン] : 「………そうだな、楽しかったな……」

[メイン] : ─────不可逆だろうが。

[メイン] : 「………なぁ、烏天狗、ルシード」

[メイン] : 「俺はもう………」
─────侵蝕率、110%。

[メイン] : 「……………疲れた、眠らせて、くれるかい?」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…起きてくれるなら、子守唄まで歌ってやるよ」

[メイン] : ハハ……と笑い。

[メイン] : 「………大きくなったらな」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…死人相手に、それ言うかい? とんだブラックジョークじゃないか」

[メイン] ルシード・グランセニック : ハハ、と乾いた笑いを漏らし
ルシードは、また思案に暮れる

[メイン] 乃木 園子 : 「ぁ……そ、んなの……!!!」

[メイン] 乃木 園子 : チルドレンである園子にも伝わる。
柳は……ジャームになりかけている。理性を忘れた獣の殺し合いは、確実に身体、精神を蝕んでいく。それが……いい結果になるはずも、ない。

[メイン] 乃木 園子 : 「……嫌だ……!やだ、やだ……!!!」

[メイン] 乃木 園子 : ベッドのシーツを力いっぱい握り、びり、と破れそうになりながらも、柳を見つめて。

[メイン] : 「………………」
虚空を見つめるように、園子を見て。

[メイン] 乃木 園子 : 「……私は、誰かがいなくなっちゃうのも嫌だし、誰かを消そうとするのも……嫌だよ……」

[メイン] 乃木 園子 : 「それが、ヤーちゃんだって……同じ、だもん……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……」

[メイン] : 「………………烏天狗……」

[メイン] 乃木 園子 : ……誰が悪かった、とか、じゃあ、もうやめる、とか。
周りの人が口出すことじゃない、のかもしれない……けど。

[メイン] 乃木 園子 : だからって、口は、止まるわけでも無くて。

[メイン] 乃木 園子 : 「……あなたの全てはわからないけど……
 でも、別れに会った、どうしようもない気持ち、それは……分かる、の」

[メイン] : 「……………」

[メイン] : 興味を向けるような視線を、園子に送る。

[メイン] 乃木 園子 : しっかり跡が付いたシーツを、よろりと離して。

[メイン] 乃木 園子 : 「……家族も、友だちも、いなくなったの
 お母さんも、お父さんも、どうしようもなくて、レネゲイドの事件に巻き込まれて……そのまま、訳も分からないまま、いなくなって……」

[メイン] : その言葉に、虚ろな目が、大きく開かれる。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…君も、か」

[メイン] 乃木 園子 : こくり……とうつむいたまま、頷いて。

[メイン] 乃木 園子 : 「……友だちだって、だって……
 助けられたかもしれない、のに……私は、出来なかった……」

[メイン] 乃木 園子 : ぎゅっと、爪が食い込むくらいまで、手を握りしめて。

[メイン] 乃木 園子 : 「もう……嫌なの……
 ……我儘だって、わかってる……
 もう、止めたって、いいかもしれないって、わかってる、けど……!」

[メイン] 乃木 園子 : 顔を、上げて。

[メイン] 乃木 園子 : ぎゅっと、柳の服の裾、手を掴んで。

[メイン] 乃木 園子 : 「私……やだ、やだよ…………ヤーちゃん……いかないで…………」

[メイン] 乃木 園子 : 唇をかみしめて。ぽたり、ぽたりと、床に雫が落ちながら。

[メイン] : 「………………乃木、園子……」

[メイン] :  

[メイン] :  

[メイン] : ロイス取得

[メイン] : ルシード
〇俺が傷つけたのは……/……こういうこと、だったんだな

[メイン] : ロイス取得

[メイン] : 乃木 園子
〇「─────ハハ……これじゃあ……」/「……胸糞悪く、逃げることになっちまうか」

[メイン] system : [ 柳 ] ロイス : 0 → 2

[メイン] :  

[メイン] :  

[メイン] : 園子が溢した涙の行き先、その床に─────ぽた、ぽた。

[メイン] : 柳の、丸サングラスの奥から、熱いものが、落ちていく。

[メイン] : 「……悪かった……二人ともっ……」

[メイン] : 「情けねェ姿、晒して…………!」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…情けないのはお互い様だろ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕も、女の子が泣きそうになるまで俯くしかできなかったわけ……だしさ」

[メイン] 乃木 園子 : 「……っ、ひっぐ、ぅ、ぅう……………」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…気にすんなよ、柳」

[メイン] 乃木 園子 : ぎゅっと、その裾を握ったまま、嗚咽を漏らして。

[メイン] : 「…………ははっ……!……沁みるぜ、全く……」

[メイン] 乃木 園子 : 「いい、の……だって……私は、私は────

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : ……最初は、ちょっぴり怖いおじさんなのかな、と思った。
顔が鋭いし。なんだか、動物で例えるなら、鷹とか鷲とか、そんな感じ?

[メイン] 乃木 園子 : でも、そんなことは……なかった。
喫茶店で3人で喋った時は、気さくなおじさんだって知れたし。
色々、楽しいお話だってできた。

[メイン] 乃木 園子 : あ、ヤーちゃんって言った時は、サングラスがずり落ちてたかな。

[メイン] 乃木 園子 : 事件の時、ルッシーがあの子に猛烈アタックして、それを呆れながらヤーちゃんが止める。そして私がルッシーに便乗して、二人とも呆れられる。

[メイン] 乃木 園子 : まさに、いつもの光景、みたいだった。
時々ルッシーの頭に何か降ってくるのも含めて。

[メイン] 乃木 園子 : ……楽しかった。任務は辛くて厳しい物ばかりだったかもしれないけど、この任務は、楽しかったって、そう言える。

[メイン] 乃木 園子 : ……私、お父さんの顔も覚えてない。
小さなころだけだったから、ぼんやりとしか。

[メイン] 乃木 園子 : ……ただもし、お父さんっていう人が、今も生きてくれてたのなら。

[メイン] 乃木 園子 : ヤーちゃんみたいな……笑って、一緒に乗り越えようとしてくれる人だったのかな。

[メイン] 乃木 園子 : それは……わからないから。

[メイン] 乃木 園子 : だから、私にとって、お父さんみたいな……人は。

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : ロイス獲得

〇ヤーちゃんかな。/……もし、償えるなら。

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : 《インスピレーション》

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 68 → 70

[メイン] 乃木 園子 : じゃじゃ~ん!あなたのお傍ならいつでもそのっち、だよ!

[メイン] 乃木 園子 : それでそれで!えーっとね!

[メイン] 乃木 園子 : あなたの、お名前……。
ちゃんと、あなたの口から聞けてなかったから、って思って!

[メイン] 乃木 園子 : あ、これ口じゃないか!
そこは……切りかえてこー!

[メイン] 乃木 園子 : それで、えっとね。

[メイン] 乃木 園子 : ……聞かせてもらっても……いいかな?

[メイン] :  

[メイン] :  

[メイン] : それを察したのか、それとも察してないのか。

[メイン] : 「─────柳田 文則」

[メイン] 乃木 園子 : にこっ、と笑って。

[メイン] : 表情を緩ませ、フッ、と笑い返す。

[メイン] 乃木 園子 : 「……じゃあ、私の名前はなんでしょ〜か?」

[メイン] 乃木 園子 : ニヤニヤと、笑いながら目を返して。

[メイン] : 「………」
肩を竦めながら。

[メイン] : 「………俺は、"ケジメ"をつけに行くぜ」
ベッドがら降り、硬くなった首を揉み解しながら。

[メイン] : そして、出入り口の辺りで立ち止まり、ゆっくりと振り向き。

[メイン] : 「─────ありがとうな、乃木 園子
              決心がついたぜ」

[メイン] 乃木 園子 : にへっ、と笑い、グッジョブのサイン!

[メイン] 乃木 園子 : 涙で腫れた目で、しっかりと見送って。
────ううん、こっちこそ、ありがとう。

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : ロイス獲得
────柳田 文則
〇ヤーちゃんかな。/……もし、償えるなら。

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] ロイス : 2 → 3

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン2] ガユス : middle 「汚れ役」 登場:任意

[メイン2] ガユス : 1d10 (1D10) > 5

[メイン2] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 7

[メイン2] ガユス : 『金髪の少女について』

[メイン2] ガユス : 情報UGNで

[メイン2] GM : 8

[メイン2] ガユス : 4dx+2 (4DX10+2) > 6[3,4,6,6]+2 > 8

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : ・金髪の少女について
CN:"アシンプトマティカ"。FHに所属するエージェントの一人であり
そして、侵蝕率131%の安定体、つまり"ジャーム"である。
最近頭角を現し始めたエージェントであり、FHの理念たるレネゲイドの拡散に貢献する者の一人。
そして彼女は、元鴻央会錣山組組長の娘であった。

[メイン2] GM :  

[メイン2] 垣根帝督 : 『殺害の動機』について 情報:UGN

[メイン2] GM : 8

[メイン2] 垣根帝督 : 3dx+1>=8 (3DX10+1>=8) > 9[8,8,9]+1 > 10 > 成功

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : ・『殺害の動機』について
アシンプトマティカ、その本名は錣山 登紀子。
鴻央会錣山組組長の娘である彼女が、柳の家族を殺した理由を挙げるならば
組長、即ち彼女の父親と、その構成員、さらには彼女の弟までもが
"とある鉄砲玉"によって、全員殺害されたという記録がある。
そして、柳は、鴻央会森田組に所属していた元ヤクザであり、過去に幾度も、裏社会の人間を葬ってきたことがある。
柳と、錣山組壊滅には、密接な関係があると考えて良いだろう。

[メイン2] GM :  

[メイン2] ガユス : 「……とまぁ、だいたい筋書きが読めてきたわけだが」

[メイン2] ガユス : 廃病院の一室に少女ことアシンプトマティカこと綴山登紀子を連れ込み、垣根とガユスの二人で尋問を行った。

[メイン2] ガユス : 無論、言う事を全て鵜呑みにしたわけではない。聞き込みと端末での情報収集の両方を行い、確度は高めている。

[メイン2] 垣根帝督 : 「殺されたから殺し返したってそういうことか…」
尋問なんて苦手だなという思いを強くしながら呟く

[メイン2] アシンプトマティカ : ぶすっとした表情で腕を組み、視線を横に向けながらも。

[メイン2] アシンプトマティカ : 「………アイツを殺さないことには、気が済みませんの」

[メイン2] アシンプトマティカ : 組んだ腕の上で、とん、とん、とん、と指を叩きながら。

[メイン2] 垣根帝督 : 「じゃあ今目を離したらすぐに殺しに行きたいくらいか」
恨みの塊 殺すために生きてますみたいな回答じゃねぇか

[メイン2] アシンプトマティカ : じろりと、紫の瞳を垣根へ向け。

[メイン2] アシンプトマティカ : 「当たり前ですの」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「………お父様や、悠斗の無念を晴らさずに……!
 どうして、ここで帰れるんですのッ……!!!」

[メイン2] アシンプトマティカ : 拳を固く握り締めながら。

[メイン2] 垣根帝督 : 「……チッ また家族か…」
そう言いながらどこか冷静にまたって言うけどこっちが先なのか

[メイン2] ガユス : 思わず、顔をしかめる。難しい話だ。復讐は法的には認められない話だが、そんな事はこの際語るべきでもなければ、賢しげに説いたところで何の意味もないだろう。そんなことはアシンプトマティカも……いや、綴山登紀子も百も承知のはずだ。

[メイン2] 垣根帝督 : 「家族…家族…」ああめんどくせぇ……

[メイン2] ガユス : それでも仇がのうのうと生きているなら討ちたいと思うのは、全く普遍的で当たり前で……当然の話だ。

[メイン2] ガユス : 「クソガキ、理解できないって面だな」

[メイン2] ガユス : そう、垣根に声をかける。

[メイン2] ガユス : 「気に入らねぇか、家族を思って何かする連中が」

[メイン2] 垣根帝督 : 「……」
深く息を吸って吐く
「気に入らねぇとは言い切らねぇ」
17年生きて少しは理解する
「でも頭の中でストンと落ちねぇ」

[メイン2] ガユス : 「そうか」

[メイン2] ガユス : それを聞いて、ガユスは……軽く眼鏡を掛け直し。

[メイン2] ガユス : 「なら殺しとくか、この女」

[メイン2] ガユス : 突然、そんな物騒なセリフを当たり前に口に出した。

[メイン2] アシンプトマティカ : 「─────ッ!」
ガユスの言葉に、目が鋭くなる。

[メイン2] 垣根帝督 : 「あ~~殺す…か」
顔を上にあげ悩むような声を出す

[メイン2] 垣根帝督 : 暴の世界で生きて闇の中をのし上って
どこかで負けて地に落ちる
そんな人間は多くいて俺はそこでここに落ちた

[メイン2] 垣根帝督 : 目の前のこいつは暴の世界に落とされてここまで来た

[メイン2] 垣根帝督 : 「お前今負けたと思ってるか?負けたら死ぬことに納得できてるかぁ?」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「………………」

[メイン2] アシンプトマティカ : その言葉に、首を強く、横に振る。

[メイン2] アシンプトマティカ : 「……まだ、負けてませんわ……!!
 それに、ただで死ぬだなんて……それも、納得できませんわッ……!!」

[メイン2] 垣根帝督 : 「そうか そうだよなぁ ただで死にたくないよなぁ」
「家族が殺されたとか 復讐とか 理由がなんだって」
「この世界で 戦いの前で 頂点の前で」
「平等だよなぁ」
思い出す
家族を知らなくても俺は戦ってた そう
家族を知ってたら俺は負けなかったか 違う
どうだろうと俺はここにいるだろうか わからない

[メイン2] 垣根帝督 : 「俺はさ 家族元からないからさっきも言ったように復讐とかに納得できる気がしねぇ」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「……………」

[メイン2] 垣根帝督 : 「でもそれは俺の理屈で」

[メイン2] 垣根帝督 : 「俺の考えだ」

[メイン2] 垣根帝督 : 「だからよ…まだ元気あるか?意識ははっきりしてるか?」

[メイン2] 垣根帝督 : 「今度は俺と戦おうぜ 鴻央会錣山組組長の娘 錣山 登紀子」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「─────!!!」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「…………私があなたに勝てば、どうしますの?」

[メイン2] アシンプトマティカ : 「"柳"の殺害、黙認でもしますの?」

[メイン2] 垣根帝督 : 「知るか 好きにしろ」

[メイン2] ガユス : 「おいおい、空手形振りまくるじゃねぇかクソガキ」

[メイン2] ガユス : 思わず、笑みを浮かべながら、そう口を挟んでしまう。

[メイン2] ガユス : 勝てばまぁ良い。問題はない。

[メイン2] ガユス : だが、負けた時が問題だ。

[メイン2] ガユス : 負けても彼女との約束は守ってやれない。

[メイン2] ガユス : なにせ彼女はジャームだ。本来は口をきく必要すらない。この場で討伐してそれですべて終わる。

[メイン2] ガユス : なので、垣根が負けた時は……少なくともガユスはその約束を踏みにじることになるし、アシンプトマティカはより深い絶望の中で最悪の最期を迎えることになるだろう。

[メイン2] ガユス : つまりは、これは垣根が勝つことしか「認められない取引」であり、はっきり言ってしまえば詐欺だ。

[メイン2] ガユス : フェアな取引に見せかけた、ただのケチな手品にすぎない。

[メイン2] ガユス : しかし。

[メイン2] ガユス : 「やるなら、やりきれよ。クソガキ」

[メイン2] ガユス : 「悪党やるなら、筋通せ」

[メイン2] ガユス : 「どうせやるなら……一流だろ?」

[メイン2] 垣根帝督 : 「言われなくたって」
今日俺はこの瞬間
「一流になるさ」

[メイン2] ガユス :  

[メイン2] ガユス :  

[メイン2] ガユス :  

[メイン] GM : climax『Irreversible Days』 登場:任意

[メイン] ルシード・グランセニック : 61+1d10 登場/リザレクト (61+1D10) > 61+7[7] > 68

[メイン] system : [ ルシード・グランセニック ] 侵蝕率 : 61 → 68

[メイン] 乃木 園子 : 70+1d10 登場/リザレクト (70+1D10) > 70+8[8] > 78

[メイン] system : [ 乃木 園子 ] 侵蝕率 : 70 → 78

[メイン] ガユス : 1d10 (1D10) > 7

[メイン] system : [ ガユス ] 侵蝕率 : 53 → 60

[メイン] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 6

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 65 → 71

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そして、垣根とアシンプトマティカは、廃病院の中央にある広い場所へと足を運ぶ。

[メイン] GM : そこは先程、柳とアシンプトマティカが血みどろの戦いを繰り広げた場所でもあり
今もなお、そこら中にべったりと鮮血がこびりついていた。

[メイン] アシンプトマティカ : 金髪の少女は、髪をたなびかせつつ。
垣根を真っ直ぐと見やる。

[メイン] 垣根帝督 : 正面から彼女に相対する
これから戦う相手視線がぶつかる

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────一つ」

[メイン] アシンプトマティカ : 「あなたは一体、何のために戦っているんですの?」

[メイン] アシンプトマティカ : 「あなたが守ろうとする男も、結局私と同じ─────"人殺し"ですの」

[メイン] 垣根帝督 : 「そうかもな」

[メイン] 垣根帝督 : 「でも俺が負けてそこで生きると納得した理屈はそうじゃねぇ」

[メイン] アシンプトマティカ : 興味を示すように、目を細める。

[メイン] 垣根帝督 : 「俺が戦う理由はお前が納得して俺も納得して終わるためだ」

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────!」

[メイン] アシンプトマティカ : 驚いたように、目を見開かせる。

[メイン] 垣根帝督 : 「俺が守ってるものは俺の
 暴力の世界で生きてきた俺を守ってるんだ」

[メイン] 垣根帝督 : 「だからさっき言ったろ 勝ったら好きにしろって」

[メイン] アシンプトマティカ : 垣根の言葉は、ヤクザ社会で生きてきたアシンプトマティカにとっても
馴染みやすいものであり、思わず─────

[メイン] アシンプトマティカ : フ、と微笑む。

[メイン] アシンプトマティカ : 「嫌いじゃありませんわ、それならこちらも」

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────あなたが勝てば、お好きになさいまし」

[メイン] GM : ─────ラウンド1。

[メイン] GM : セットアッププロセス

[メイン] アシンプトマティカ : まだ動かない、機を見計らうように。

[メイン] 垣根帝督 : モルフェウスの能力
その真骨頂 物質の生成能力
その力が彼の背中に翼を具限化させる

[メイン] アシンプトマティカ : 「……見事」
そうぽつりと漏らすや否や。

[メイン] GM : イニシアチブプロセス。

[メイン] GM : ─────アシンプトマティカの手番。

[メイン] アシンプトマティカ : 《赫き猟銃》

[メイン] system : [ アシンプトマティカ ] HP : 0 → -2

[メイン] アシンプトマティカ : アシンプトマティカの手に、血が集う。

[メイン] アシンプトマティカ : そしてそれは、チャカとして顕現し。

[メイン] アシンプトマティカ : 《陽炎の衣》

[メイン] アシンプトマティカ : ─────アシンプトマティカの姿は、消える。

[メイン] アシンプトマティカ : 《見えざる死神》《リコシェレーザー》

[メイン] アシンプトマティカ : 12dx+29 命中 (12DX10+29) > 10[1,2,2,4,6,6,7,7,7,9,9,10]+8[8]+29 > 47

[メイン] アシンプトマティカ : ─────完全な、無の空間から放たれる、真っ赤な銃撃。

[メイン] アシンプトマティカ : 「吐いたツバ、吞むんじゃねェぞォッッ!!!!」

[メイン] 垣根帝督 : 3dx>=47 回避 (3DX10>=47) > 10[6,9,10]+7[7] > 17 > 失敗

[メイン] アシンプトマティカ : 5d+35 装甲ガード有効ダメージ (5D10+35) > 38[10,7,6,7,8]+35 > 73

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] HP : 25 → 0

[メイン] 垣根帝督 : 「ッザアアアア!!!」

[メイン] 垣根帝督 : リザレクト

[メイン] 垣根帝督 : 1d10 (1D10) > 6

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] HP : 0 → 6

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 71 → 77

[メイン] アシンプトマティカ : 一般人であれば、完全死を告げる一撃を身に受けながらも
翼を広げ、立ち上がる眼前の男に、目を細めながら。

[メイン] アシンプトマティカ : 「……大した根性ですの!」

[メイン] 垣根帝督 : 飛んだ腕や空いた穴がふさがり生えてきた男は答える
「当然だろ…俺は負けるわけにいかねぇんだからよ!」

[メイン] GM : イニシアチブプロセス。

[メイン] GM : ─────垣根帝督の手番。

[メイン] 垣根帝督 : 「ッラ!!!行くぞ!!」
マイナー:ジェネシフト
叫び声と共に宙へジャンプする

[メイン] 垣根帝督 : 4d10 (4D10) > 17[10,1,4,2] > 17

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 77 → 94

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────ッ!!」
攻撃に備えるように、身構えながら飛び上がる男を見上げ。

[メイン] 垣根帝督 : メジャー:コンセントレイト、砂の加護、砂塵霊、ストライクモード、サンドシャード、アンプリフィケイション

[メイン] 垣根帝督 : 背中の羽からバラバラと砕け尖り欠片となった未知なる物質が
一直線に彼女へ向かう

[メイン] アシンプトマティカ : 「こ、これは─────!?」

[メイン] 垣根帝督 : 8dx8+7 (8DX8+7) > 10[1,1,2,3,3,7,8,9]+6[1,6]+7 > 23

[メイン] アシンプトマティカ : 5dx 回避 (5DX10) > 8[3,3,3,7,8] > 8

[メイン] 垣根帝督 : 3d10+4d10+20 (3D10+4D10+20) > 17[4,8,5]+17[5,2,7,3]+20 > 54

[メイン] system : [ アシンプトマティカ ] HP : -2 → -56

[メイン] 垣根帝督 : 「受けろ!!この俺作った俺だけの──────」

[メイン] 垣根帝督 : そう言って放たれた欠片は彼女の体にいくつも突き刺さる

[メイン] アシンプトマティカ : 「ぐッ……!!!ぐあああああああああッッッ……!!?!」

[メイン] system : [ 垣根帝督 ] 侵蝕率 : 94 → 112

[メイン] アシンプトマティカ : 怒涛の勢いで放たれる欠片は、脚を、そして腕を貫き。

[メイン] アシンプトマティカ : そして彼女が手にする、血の銃すらも吹き飛ばす。

[メイン] アシンプトマティカ : 圧倒的物量の前に、歯を食いしばりながらも
目を閉じず、空羽搏く垣根に、睨みを利かしながら。

[メイン] アシンプトマティカ : 終わらない欠片の雨の中、彼女はそれでも"意地"で、進み続ける。
大量の血飛沫が後方へと、まるで糸のように流れていきながら。

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────私が、アイツを殺すその時までッ……!!!
 まだッッッ!!!倒れるわけにはッッ……!!?」

[メイン] アシンプトマティカ : されど、突き刺さる欠片は、彼女の体力を確実に奪っていく。
先程まで、柳と銃撃戦を繰り広げていた。

[メイン] アシンプトマティカ : 万全な体勢ならばともかく─────彼女は、もう既に、死にかけも同然であった。

[メイン] 垣根帝督 : それを見て
「もう限界か!?倒れるのか!?」

[メイン] アシンプトマティカ : 「…………ッ!!!」

[メイン] アシンプトマティカ : こんな形の"負け"を、アシンプトマティカは"納得"するか?

[メイン] アシンプトマティカ : 「ま……だッ……!です、のッ………!!!」
口元に血が垂れながらも、呼吸を大きく荒げながらも。

[メイン] 垣根帝督 : 「だから……納得させてやる」「構えろォ!」

[メイン] 垣根帝督 : 羽根を伴った人間がこぶしを握る
地に降り羽を降らせ
少女の前に立つ

[メイン] アシンプトマティカ : 垣根の叫びに呼応するように、両手の拳を固く握り締め。

[メイン] アシンプトマティカ : そして、構える─────。喧嘩殺法。

[メイン] 垣根帝督 : 言葉はいらない
ただ
拳を振る
暴の世界の最初に習う言葉 拳

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────ぶほッ!!」

[メイン] アシンプトマティカ : 脳を大きく揺らす一撃、されど倒れずに
視線は、垣根へ、真っ直ぐ。

[メイン] アシンプトマティカ : 「おらァァアアアッッッ!!!!」

[メイン] アシンプトマティカ : 放つ。固く握り固められた拳を。

[メイン] アシンプトマティカ : エフェクトは一切使わない、ステゴロだ。

[メイン] 垣根帝督 : その拳を正対したその位置で受ける
顔に視線をたどったその拳が吸い込まれる
瞼が切れ目が押し込まれる

[メイン] 垣根帝督 : 「っしゃああ!!!!」
殴り返す
勝つことと納得させることを同じ地平にするために

[メイン] アシンプトマティカ : 「─────ぶふぉアッ!!?」

[メイン] アシンプトマティカ : よろめく、後ろへと下がっていく。
揺さぶられた頭の中は、思考回路を閉ざしていく─────が。

[メイン] アシンプトマティカ : 最後の、最後に、一歩ずつ、前へ、前へと歩み。
拳を振りかぶり、大きく垣根へ目掛け、それを放つも─────。

[メイン] アシンプトマティカ : その拳は………垣根に届くこともなく。

[メイン] アシンプトマティカ : 「……ごッ……ほッ……」

[メイン] アシンプトマティカ : そのまま崩れていくように、地に伏す。

[メイン] アシンプトマティカ : 手は、最後まで伸ばす。

[メイン] アシンプトマティカ : こつん。

[メイン] アシンプトマティカ : 垣根の足に、拳を届かせる。

[メイン] 垣根帝督 :

「…………」
「俺の……勝ちだ」
ロイス 錣山 登紀子 親交○/勝利

[メイン] 垣根帝督 : そこから背を向け羽を散らしながら離れていく

胸を張るでもなくただただ歩いて

[メイン] : ─────そして、すれ違うように、煙草を咥えるサングラスの男が。

[メイン] : 「………………」

[メイン] : 倒れる少女の傍まで寄り、そしてその場に座り込む。

[メイン] : 「…………俺のせいで、アンタを絶望のドン底に追い遣ってたのは
 ……事実だ……すまなかった」

[メイン] : そして、手を固いコンクリートの地面に。

[メイン] : 《赫き猟銃》

[メイン] : 《赫き弾》

[メイン] : ─────ズドォンッ。

[メイン] : 「ぐッッッッッッッ……!!!!」

[メイン] : ─────己の小指を、吹き飛ばす。

[メイン] : 「ゼェ……ゼェ……… ……これでおあいこなんて、俺も思っちゃいねぇよ
 ただ─────"スジ"は、通す」

[メイン] : 「……あいつらのためにも、俺は……生きるよ
 もちろん─────アンタの無念も、背負ってな」

[メイン] : 額に滲む脂汗を拭いながら、ゆっくりと立ち上がる。

[メイン] : ぼた、ぼた、ぼた……と、小指のあった場所から
止めどなく血は、流れていく。

[メイン] 乃木 園子 : ぱたぱた、もはや乾いた血の床から、柳の元に掛けていく音。

[メイン] 乃木 園子 : 「……ヤーちゃん!……お疲れ、様」

[メイン] : 小指を失っていない方の手を、ポケットに突っ込み。
やってくる少女に、あの頃のように、穏やかな表情を向ける。

[メイン] : 「……ありがとさん」
へっ、と笑う。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…はぁ、君も無茶をするタイプなんだね。まったく」

[メイン] 乃木 園子 : 怪我して……なんて、怒る気にはならなかった。
これこそが……彼の、任侠だったのだから。

[メイン] 乃木 園子 : もう……と笑いつつも。

[メイン] : ルシードに、へらへらと笑う。

[メイン] 乃木 園子 : 血の出る小指を、取り出したハンカチで包みながら。

[メイン] : 「……報告書に、始末書………書かねぇとな」

[メイン] : 困り眉で、二人に小さく笑う。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ま、僕には余裕があるんだ。付き合うよ」

[メイン] 乃木 園子 : 「それは~……少なくとも、治ってからだよ?
 あんまり無理しちゃ、そのっちおこおこだよ~?」

[メイン] 乃木 園子 : にこっ、と笑いつつ。
持っていた応急手当キットを、床につつ、と置く。

[メイン] : 何から何まで悪いな……と告げる。

[メイン] 乃木 園子 : 「ああ~~なんてことだ~~
 たまたま落としてしまったから、これは誰かに向けたわけではないな~」

[メイン] 乃木 園子 : つつ、と足でキットを向こうに寄せる。

[メイン] : 「……………ぷっ」

[メイン] : 肩を揺らしながら、くくくと笑う。

[メイン] 乃木 園子 : 「これじゃあ、目を覚ました誰かが使っても、仕方ないなぁ~~」

[メイン] 乃木 園子 : つつ、つつ、と足で寄せる。
アシンプトマティカの方へと。

[メイン] : 「…………こりゃ、敵わねぇわな」

[メイン] 乃木 園子 : むっ!と、笑う柳に、頬を膨らませつつ。

[メイン] アシンプトマティカ : 少女は、静かに地に伏す─────が。
その顔には、怒りの表情は無く。

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ま、いいんじゃないかな」

[メイン] アシンプトマティカ : "やり切った"。
そう言い表すような顔立ちに。

[メイン] アシンプトマティカ : ─────私の、負け。

[メイン] アシンプトマティカ : ─────立ち向かう彼や、この少女達を害してでも、成さねばならないのか。
そういった心境が、アシンプトマティカの中にはあったのだ。

[メイン] アシンプトマティカ : 少女は、眠るだろう。受け入れるだろう。
冷たい氷の中も、或いは贖罪の死も。

[メイン] アシンプトマティカ :  

[メイン] アシンプトマティカ :  

[メイン] アシンプトマティカ :  

[メイン] 乃木 園子 : そんな彼女を見て、あるいは去る彼を見て、あるいはどこかで見ている彼を見て、あるいは駆け寄ってくれた彼を見て、あるいは、前を向いた彼を見て。

[メイン] 乃木 園子 : 「……お疲れ様、でしたっ!」

[メイン] 乃木 園子 : そして、柳とルシードの手を取り。
くるりっ、と翻って二人に向いて。

[メイン] 乃木 園子 : 「戻らないものは……あるかもしれない、けど!」

[メイン] 乃木 園子 :
reversible
「 ”可逆” なものだって!」

[メイン] 乃木 園子 : 「ぜ~ったい、あるんだもんね!」

[メイン] 乃木 園子 : ────私たちが、また”日常の守り手”に戻れたように。

[メイン] 乃木 園子 :
reversible days
  ”日常”  は、今日を迎える。

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] ガユス : ED 「されど罪人は」 登場:ガユス

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス : 一同のその様子を、少し離れた所。

[メイン] ガユス : ……病棟の3階。広場を一望できる部屋から、ブラインド越しに一部始終を見守っていたガユス・レヴィナ・ソレルは、安堵の吐息を吐いていた。

[メイン] ガユス : 「なんとかクソガキが勝ったか」

[メイン] ガユス : アシンプトマティカが無力化され、柳も見つかった。仲間達とも和解できたように見える。

[メイン] ガユス : 事件は一件落着。めでたし、めでたし。

[メイン] ガユス : 「コイツを使う羽目にならなくて良かったな」

[メイン] ガユス : そう、視線を向けた先にあるのは……エフェクトで限界までチューンアップされ、部屋のスペースを一杯に使って仰々しく固定されている、アンチマテリアルライフル。

[メイン] ガユス : いざとなれば、それこそ垣根ごと撃ち抜くつもりで準備していた切り札。

[メイン] ガユス : 最悪の形で、少年と少女の約束を裏切る……鋼の死神。

[メイン] ガユス : アシンプトマティカはどこまでいってもジャームだ。

[メイン] ガユス : 彼女の結末は、最初から決まっている。

[メイン] ガユス : 約束はこちらに都合が良くない限り守られず、いかな過程を辿ろうと、必ず同じ結末へと導かれる。

[メイン] ガユス : 結局、何がどう運ぼうが。

[メイン] ガユス : 彼女の最期は覆らない。

[メイン] ガユス : コインの表が出たら僕の勝ち。裏が出たら君の負け。

[メイン] ガユス : 子供騙しですらない。

[メイン] ガユス : しかし、そんな出来の悪い嘘だって……バレなければ問題ない。

[メイン] ガユス : 「きっちり、嘘がバレないようにやってくれたな」

[メイン] ガユス : 「おつかれ、一流の悪党」

[メイン] ガユス : エフェクトで生み出した化学物質で、出番を失った死神を溶解させる。

[メイン] ガユス : 最初からそんなものはなかった。

[メイン] ガユス : 今回は、これでいい。

[メイン] ガユス : 通信端末を手に取る。

[メイン] ガユス : 「あー、はい、どうも。お疲れ様です」

[メイン] ガユス : 「えーと、メイプルトリックさん、仕事終わりました。ジャームも無力化したので、座標送ります」

[メイン] ガユス : 「ガタガタ言わないと思うんですけど、もし何か言うようならこう言ってください」

[メイン] ガユス : 「『負けたんだから、筋通せよ』って」

[メイン] ガユス : 「じゃ、これで。失礼しまーす」

[メイン] ガユス : 端末をオフにして、背中を丸めて、溜息をついて……死神の消えた部屋から出ていく。

[メイン] ガユス : 廊下の窓から、柳、乃木、ルシードを見つめ。

[メイン] ガユス : 最後に……やはりガユスと同じようにどこぞへと歩いていく、垣根を見て、苦笑を漏らす。

[メイン] ガユス : 「まぁ、俺らは家族苦手だもんな」

[メイン] ガユス : asymptomatic、病気があるが症状がないこと。
無症候性。

[メイン] ガユス : そのコードネーム、自分で名乗ったのか? それとも他人につけられたのか?

[メイン] ガユス : どっちにしろ言えることは。

[メイン] ガユス : 「趣味悪っ」

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン] ガユス :  

[メイン] ルシード・グランセニック : ルシードED『不幸者」登場:ルシード

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック : 任務を終えて、暫くしてから
ルシードは墓地へとやってきていた

[メイン] ルシード・グランセニック : 二つの袋を抱えて

[メイン] ルシード・グランセニック : 片方は包装は華美だが
中身は花や饅頭。流行りの玩具などが入っている

[メイン] ルシード・グランセニック : なお、一般の懐事情であれば手に取るのを躊躇う程度の値段になる
嫌味な事にこの変態は金持ちだ

[メイン] ルシード・グランセニック : もう片方には────

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…さて、顔も知らない男に参られるのも怖いだろうからさ。僕はもう行くよ」

[メイン] ルシード・グランセニック : そういって少し長居した墓前を去る

[メイン] ルシード・グランセニック : 残念ながら、僕は顔も声も知らない
供物の値が釣り上がったのも、何が好きかよくわからなかったからだ

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ついてなかったね」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「僕たちはさ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 彼が、満面の笑みを浮かべ迎えようとした幸せな明日はもうやってこない

[メイン] ルシード・グランセニック : 不可逆だ、それこそ
レネゲイドの力を借りたとしても、死んだ事実は覆らない

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……まあ、でもさ。こんな世の中だ」

[メイン] ルシード・グランセニック : さようなら、が言い出しにくく
ついと

[メイン] ルシード・グランセニック : 「またね」

[メイン] ルシード・グランセニック : そういって、ルシードは次の場所へ向かった

[メイン] ルシード・グランセニック : …寂しげな足音を響かせて

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…やあ、父さん、母さん」

[メイン] ルシード・グランセニック : ついでに、顔も覚えてない親戚と自分が入っている墓へ初めて訪れる

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……僕の墓でもあるのに。挨拶なんて慣れないね」

[メイン] ルシード・グランセニック : そういうと袋を置き
中身を取り出す

[メイン] ルシード・グランセニック : 中には、母が好きだったらしいお菓子
父が好んでいたらしい葉巻

[メイン] ルシード・グランセニック : 僕の好物の、ワインが入っていた
華美な入れ物に包まれたソレは、この墓場にはどうにも似合わなかった

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…偶に思うんだけどさ、お墓に添えた後。どうやって食べるんだろうね」

[メイン] ルシード・グランセニック : 僕以外の人はさ、などといって
栓を開ける

[メイン] ルシード・グランセニック : 罰当たりだって?
僕の墓に添えられた物を、僕が食べちゃあダメなのかい?

[メイン] ルシード・グランセニック : …なんて強がっても
見るやつなんざ他にはいない

[メイン] ルシード・グランセニック : 当然だ、人払いまでしてここに来たんだから

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……親より先に死ぬのはさ、親不孝者だって聞くんだけど」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「親戚のやらかし一つで諸共飛ばされた僕たちは、どうなんだろうね」

[メイン] ルシード・グランセニック : お菓子を一つ開いて
後はお墓に残していく、家族と食べ物を分け合うなんて事を、墓前で今更体験する

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…このお菓子を覚えてたのは、単にご機嫌とりに良かったから」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「吸いもしない葉巻を覚えてたのは、情報戦は僕の方が上手かったから……」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…こんなのが”家族“なのかなぁ」

[メイン] ルシード・グランセニック : ぼやきながら、グラスも無しに直接ワインを飲む

[メイン] ルシード・グランセニック : 変わらない味だ、多分
これだけは僕の好きな物だったから

[メイン] ルシード・グランセニック : 立ち上がり、墓を見据える

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…ここに立ってる僕が、本当にあの日死んだルシードか。なんて気にしないが」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「…これは、一人で飲むのは惜しいからさ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「奢ってやるよ、ルシード」

[メイン] ルシード・グランセニック : ワインを墓へ注ぎながら
ふと、水滴が落ちる事に気づき

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……雨、かな」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「そろそろ、行くよ」

[メイン] ルシード・グランセニック : 「……さようなら」

[メイン] ルシード・グランセニック : グスリ、と鼻を鳴らすと
何も持たずにルシードは墓を後にした

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] ルシード・グランセニック :  

[メイン] 垣根帝督 : ED:「いつまで」 登場:垣根

[メイン] 垣根帝督 :  

[メイン] 垣根帝督 : 決闘 なんてカッコよく言えるものなのか分からないが彼女との戦いは終わった

[メイン] 垣根帝督 : 垣根は血の付いた服のまま建物の中を歩いている

[メイン] 垣根帝督 : 垣根が勝った
つまりジャーム:アシンプトマティカは凍結処分になるだろう

[メイン] 垣根帝督 : 彼女にとっては凍結が幸せじゃないとしても垣根は知らない

[メイン] 垣根帝督 : 特調で裁かれたかったとしても、彼女を違う理屈に委ねることを彼は望まないだろう

[メイン] 垣根帝督 :  

[メイン] 垣根帝督 : 「結局、俺が分かるものなんて」
殴った感触が残る拳をさすり、つぶやく

[メイン] 垣根帝督 : 「この基礎言語だけだ」

[メイン] 垣根帝督 : 負けて俺はここにいる
ここにいるけどなぁ…まあ変わってねぇな

[メイン] 垣根帝督 : いつか負けて 俺が何かこの言語を捨てることも…

[メイン] 垣根帝督 : 「いや……」

[メイン] 垣根帝督 : 「俺はいつまでも 最強になってやる」
今以上に どんな敵だろうと自分を通せるような

[メイン] 垣根帝督 : 吐き出した声と共に無機質なドアを開け中に入る

[メイン] 垣根帝督 : 部屋の中からも廊下にも声は一つもない

[メイン] 垣根帝督 :  

[メイン] 垣根帝督 :  

[メイン] 垣根帝督 :  

[メイン] 乃木 園子 : ending「変わるもの、変わらないもの」登場:任意

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : 「よっ、と!」

[メイン] 乃木 園子 : バスから飛び降りて、乃木 園子は綺麗に着地をする。
くるくるぴしっと、ポーズを決めながら。

[メイン] 乃木 園子 : ここは都心から少し離れた、ベッドタウンの町。
長閑な雰囲気もあり、所々に畑が見えるそこに降り立って。

[メイン] 乃木 園子 : とたとたと、自慢のぬいぐるみを抱えながら歩いていく。
約束のために、彼女は歩き出す。

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 : 「またね~!」

[メイン] 乃木 園子 : 途中、偶然知り合いと会って少し談笑した彼女は。
もう用事を済ませた彼を見送り、ワンピース、麦わら帽子を被りながら、前を見上げ、進む。

[メイン] 乃木 園子 : 階段があり、途中でひいひい言いながらも、汗だらけで上に着けば。

[メイン] 乃木 園子 : 「あ……ヤーちゃん~!お久しぶり~!」

[メイン] : そこには、大きな背中が。

[メイン] 乃木 園子 : もう一人の知り合いに、笑顔で手を振る。

[メイン] : もくもくと、快晴の空に立ち上る煙。

[メイン] : それは、煙草だけではなく、線香の煙も交じっており。

[メイン] : その声に反応し、ゆっくりと首を後ろへ向け
園子の姿を確認し、表情を緩ませる。

[メイン] : 「……園子"も"来てたのかい」

[メイン] 乃木 園子 : 「まさしく、大正解~!」

[メイン] 乃木 園子 : ぴしっ!と柳に指を指し。
どや顔で、にっ!と笑いかけつつ。

[メイン] 乃木 園子 : 「お話はしたことなかったけど……
 ……でも、会っておきたいなって思ったからね」

[メイン] 乃木 園子 : その言葉の後、柳の隣へと、足をまげて座り込む。

[メイン] : フッ、と小さく笑い。

[メイン] : 「……二人も、歓迎してるぜ、ほら」

[メイン] : 墓石に飾られた花束が、風でゆらゆらと揺れる。
─────まるでそれは、手を振っているようで。

[メイン] : 柳の黒の前髪も、静かに、寂しく揺れ。
咥えた煙草の灰煙もまた、風に乗って、どこかへと消えていく。

[メイン] 乃木 園子 : 「わ、ほんとだ〜こんにちは〜!
 初めまして、私、乃木 園子って言います!
 そのっちって呼んでくださいね〜!」

[メイン] 乃木 園子 : ゆらゆらと揺れる花束に、にこりと微笑んで手を振る。

[メイン] 乃木 園子 : 秋風が、二人の間に吹いている。
園子のワンピースも、ぱたぱたと軽く揺れて。

[メイン] 乃木 園子 : 「……いい子だったんだねぇ〜…それに、優しい奥さんだったんだね」

[メイン] : 「……………ああ」

[メイン] 乃木 園子 : 麦わら帽子で表情が隠れつつも、そんなことを呟く。

[メイン] : 「……なんせ、"仕事"で死に掛けた俺に手を差し伸べるくらいの
 お人好しだったからな
 考えてもみろよ?路地裏に倒れてる、血だらけのおっさんだぜ?
 しかも、顔つきもこえーと来た、ハハ」

[メイン] : 肩を少し揺らしながら、くくくと小さく笑い。

[メイン] 乃木 園子 : 「おぉ〜〜〜…ヤーちゃん、見かけは最初ビックリしちゃうからねぇ〜
 私も任務で同じだった時、目をまん丸としちゃったよ〜」

[メイン] 乃木 園子 : その時からヤーちゃん呼びではあったけど。

[メイン] 乃木 園子 : そして、くくくと笑う様子に。

[メイン] 乃木 園子 : 「ふふふっ、楽しそうだねぇ〜」
にこにこと、釣られて笑いがこぼれる。

[メイン] : 「……フッ、そう見えるのかい?」

[メイン] 乃木 園子 : 「そうだよぉ〜!ヤーちゃんはよく笑うけど、こんなに楽しげなのは初めて〜!
 なんだか私、嫉妬しちゃいます!」

[メイン] 乃木 園子 : そうだそうだ〜!と、ぬいぐるみの腕を掲げながら。

[メイン] : ん?と丸サングラスの奥の視線を向ける。

[メイン] 乃木 園子 : 「……楽しいってことはすっごくいい事だと思うからね〜
 もっと聞かせてよ、ヤーちゃんと、奥さんと、息子さんのことー!」

[メイン] 乃木 園子 : と、返しながら。

[メイン] 乃木 園子 : 持っていた花束、食べ物などを墓の前に置いて。

[メイン] 乃木 園子 : 近くにあった柄杓で、汲んできた水を墓の前に張る。
ぱちん!と、墓の前で手を合わせながら。

[メイン] 乃木 園子 : 乃木園子はチルドレンであり、そしてチルドレンによくある特徴としてレネゲイドの関わりのないには無知であることがよく挙げられている。

[メイン] 乃木 園子 : しかし、彼女が墓参りとして行った作法は、ひとつも迷いがなく、手馴れたものだった。

[メイン] : 「─────手慣れてるな」
それを見て、そうぽつりと呟く。
園子がチルドレンだということは知っていたため、意外そうに。

[メイン] : 「……ありがとうな、園子」

[メイン] 乃木 園子 : 「……んっ」

[メイン] 乃木 園子 : あははは〜まぁね〜と、麦わら帽子の奥から笑顔を向けながら。

[メイン] 乃木 園子 : 「……チルドレンってさ、意外とよくあるんだって
 友達とか家族がいなくなって、お墓にはよく行く……っていうの」

[メイン] : 「………………」

[メイン] 乃木 園子 : 「UGN……というか、レネゲイドに関わったらこうなっちゃう……
 ……日常が奪われないために、私が頑張らなきゃ!ってなる」

[メイン] 乃木 園子 : しゃがんだまま、お墓の前でそう呟きつつ。
柳の耳にも声が届くように。

[メイン] 乃木 園子 : 「このお仕事を続けるだけでも……いっぱいいっぱいになって、これ以上辛いことも……あるかもしんない」

[メイン] 乃木 園子 : 「……でもさ」

[メイン] 乃木 園子 : すっく、と立ち上がり。
ぬいぐるみを抱き抱えながらも、柳と目を合わせて。

[メイン] 乃木 園子 : 「……それでも、私は頑張りたい
 もう離れちゃった人のためにも……誇れる私でありたいの」

[メイン] 乃木 園子 : 「ヤーちゃんだって……きっと、そうでしょ?」
ふふっ、と笑いつつ。

[メイン] : その言葉に、煙草を咥え、そして灰煙を吐き。

[メイン] : 表情を緩ませる。

[メイン] : 「………子どもの成長ってのは、早ェもんだな」

[メイン] : 園子を見て、口角を上げる。

[メイン] 乃木 園子 : その言葉に、ぱぁぁ…!と顔を輝かせて。

[メイン] 乃木 園子 : 「えへへへ〜〜〜私は大人って認められちゃいました〜〜〜!」

[メイン] 乃木 園子 : その言葉に嬉しそうに、体をくねらせながら。

[メイン] 乃木 園子 : 「じゃあじゃあ、ヤーちゃん、ヤーちゃん〜」

[メイン] 乃木 園子 : 腕を後ろに回して、ニヤニヤとした顔で柳へと向き。
何かを言ってほしそうな顔で、見つめる。

[メイン] 乃木 園子 : 「"もうちょっと大きくなった"んだから、あれで呼んでよ〜!」

[メイン] : 「あーー?もう何度も呼んでるだろ?本名で」

[メイン] 乃木 園子 : 「ノンノンノン!」

[メイン] 乃木 園子 : 指をちっちっ!と振り。

[メイン] 乃木 園子 : 「私は乃木 園子でもあり、"鳥天狗"でもあり……そして、もう1つの真の名前があるのでーす!」

[メイン] : その言葉に、目を丸くした後

[メイン] : ぷっ、と笑い。

[メイン] : 「……しょうがねぇな」

[メイン] : 「ま………頑張ろうぜ、互いに」

[メイン] : 空を見上げ。

[メイン] : 「そのっち」

[メイン] 乃木 園子 : 「……へへへ」

[メイン] 乃木 園子 : 嬉しそうな顔で、同じく広々とした青空を見つめる。

[メイン] 乃木 園子 : 「頑張ろうね、文則さん」

[メイン] 乃木 園子 : 今日はいつも通りの、変わることの無い日々だった。

[メイン] 乃木 園子 :

[メイン] 乃木 園子 :  

[メイン] 乃木 園子 :